設楽悠太が2:07:50の大会新で優勝:写真で振り返る“2019ゴールドコーストマラソン”

7月7日にオーストラリアのゴールドコーストで開催された第41回ゴールドコーストマラソンを写真で振り返る。

アシックスハーフはジャック・ライナーが2連覇

午前6時スタート。レース中に強い降雨に見舞われるなど、良いコンディションとはいえなかったものの日本からはMGC出場者4名(佐藤悠、服部勇、福田、藤本)を含む実業団選手が多数出場し、中大の選手(森凪、畝、助川、岩佐、大森、矢野)は海外経験を積むための出場となった。

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前回優勝の地元オーストラリアのジャック・ライナー(ハーフPB61:01)を含む先頭集団は1km3分前後のペースで推移。15kmから急激にペースが上がり、ライナー、佐藤悠、服部の3人に絞られた。

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最後の1kmでライナーがスパートし、62:30で2連覇を達成。今年の丸亀ハーフでも日本人選手に競り勝って3位(61:36)と好走し、ロンドンマラソンで東京五輪の参加標準記録(2:11:30)をクリア。マラソンで来年8月の東京五輪を見据えている。

同じくロンドンで五輪標準をクリアしたメルボルン・トラック・クラブ(MTC)ブレット・ロビンソンとともに、現段階でオーストラリア男子マラソンのトップを争うライナー。サブテンのポテンシャルが十分にあり、マラソン後の6月15日にはロビンソンとともにナイメーヘンでの10000mで27分台の自己新をマークしていることから、力をつけてきているのは明白である。

2人はMTCのニック・べドゥの指導のもと3月の世界クロカン → 4月のロンドンマラソン(ともに東京五輪参加標準クリア)→ 6月のナイメーヘン10000m(ともに27分台で自己新)と同じ流れで3〜6月までを過ごした。

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日本勢は佐藤悠が62:36の2位、服部勇が62:39の3位。その他、MGC出場者では藤本が63:44の6位、福田が63:49の7位に入った。15kmからレースは大幅に速くなったが、佐藤服部の2人は難なくこなした。MGCに向けての2ヶ月でさらに調子を上げてくるだろう。

女子レースではオーストラリアのシニード・ダイバーが69:46で優勝。エリー・パシュリーが69:51で2位、リサ・ウェイトマンが70:32で3位だった。

設楽悠太が 2:07:50の大会新で快勝

午前7時20分のスタート前に豪雨が襲い、湿度が上がってスタートしたマラソン。濡れた路面走る先頭集団は1km3分ペースで16kmまで進んだ。

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レース当日は南からの風が吹いており、スタート〜16kmまで向かい風、16〜37kmが追い風、37km〜フィニッシュまでは向かい風というコンディション。

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先頭集団は16kmで折り返してから追い風になってペースが上がる。

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次第に先頭集団は設楽を含む4人に絞られたが、ペーサーが安定したラップを刻み30kmを1:30:12の2:06分台ペースで通過。白熱した勝負が展開された。

レース終盤は晴れ間が見られ、気温が上昇。加えて37kmからは向かい風が吹くなど、変動の激しいコンディションが立ちはだかる。37kmで折り返して設楽は一時3位に落ちたが、リズムを大きく崩さず次第に先頭に追いつき、そのまま2人を引き離した。

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そして終盤に勝負強さをみせた設楽が2:07:50の大会新で完勝。マラソン初勝利を飾った。この記録はこれまでのオーストラリアのレースでの最速記録となった。設楽はMGCに向けてその順調ぶりをアピール。さらなる自信を手に入れた。

レース後に私の何人かの知人から「本当に彼はトレーニングでこのレースを走ったのか?」と尋ねられた。本当にそうでなかったとしたら、マラソンではなく多くの日本人選手と同じように今大会のハーフを走るだろうし、日本選手権の5000mにもホクレンディスタンス網走大会の10000mにも出場しないだろう。

彼にとっては、これらはあくまでMGCに向けての1本の線、つまりはゴールドコーストマラソンは通過点でしかないのである。

ゼーン・ロバートソンがニュージーランド新記録

後続は、ケニアのバーナバス・キプタムが2:08:02の2位、ニュージーランドのゼーン・ロバートソンがニュージーランド新記録となる2:08:19で3位に入り、双子のジェイク・ロバートソンのニュージーランド記録(2:08:26)を破った。

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ゼーン・ロバートソンは2017年のアムステルダムでマラソンデビューを果たすも途中棄権。2年以上続いた足底筋膜炎、そして靭帯、腰、胸部などの痛みや、かかとの骨折といった故障に苦しみ、アディダスとのスポンサー契約を解除された。

昨年10月にはエチオピア人のベザと婚約。シューズメーカーのスポンサーを失い、厳しい状況に追い込まれながらも、人生の伴侶とともに目標を見失わなかった。ハーフ59:47、リオ五輪、ロンドン世界選手権出場のニュージーランド代表選手が、高校卒業まで過ごしたオセアニアの地でカムバックを果たした。

双子のサブテンは日本の宗兄弟や松宮兄弟がいるが、双子のサブ2:09は世界でも史上初。ハーフもゼーンが59:47、ジェイクが59:57を持つ(グレートノースランは非公認ながらも)。

“It requires a lot of dedication and time training, a lot of focus, no distractions … the Japanese lead a very humble life, like the Africans. The nations dominating in this area of the sport live and train in the same way I do, with the same values.”

“専念しトレーニングに時間を費やし、集中することが求められる。そこに雑念はいらない。
日本人トップクラスのマラソン選手はアフリカ人のように慎ましい生活を送っている。このマラソンという競技を独占している国の選手は、自分と同じ方法で、同じ価値観を大切にして生活し、トレーニングをしている”

“It’s not just a sport, it’s a lifestyle. You have to invest your life into it.” – Zane Robertson

“(マラソンは)単なるスポーツではない。生活の一部である。人生を捧げなければならないのだ” – ゼーン・ロバートソン(stuffより)

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