2019ロンドンマラソンの大きな注目ポイント:キプチョゲ vs. ファラー、史上最高の女子選手の顔ぶれ

史上最高の女子選手の顔ぶれ

誇張しているように聞こえるかもしれないが、これは事実である。2019ロンドンマラソン以上に最高クラスの女子選手が集結した大会はこれまでにない。

1月に大会主催者から招待選手出が発表された時、その顔ぶれは信じられないほどすごかった。2018年の6つのWMMのうち、5大会の優勝者が含まれており(+2018年ドバイ優勝者)、そして女子マラソン世界歴代5番目までの4人がそこに含まれていた(世界歴代2、3、4、5位)。

しかし、それから状況は少し変わっている。ティルネッシュ・ディババが第2子を妊娠したため今回の出場を取りやめ、今年のドバイでルース・チェプゲティチワークネッシュ・デゲファが素晴らしい走りをしたことによって、今年のロンドンは世界歴代2、6、7、9位の選手が出場する、ということになった。しかし、それでもかなり選手層が厚いのは間違いない。各選手の簡単な紹介は以下である。

  • メアリー・ケイタニー:ロンドン3回優勝、ニューヨークシティ4回優勝(計WMM7勝)。彼女の世代では最強のマラソン選手である。 昨年11月のニューヨークシティでは、上り坂のあるコースにも関わらず後半のハーフを66:54で走って2位に3:14差をつけて圧勝した。
  • ヴィヴィアン・チェリヨット:リオオリンピック5000m金メダリスト、2018年ロンドン優勝、2018年ニューヨークシティ2位
  • グラディス・チェロノ:2018年ベルリンを2:18:11の大会新で優勝
  • ブリジット・コスゲイ:今回のメンバーでは最も勢いがあり、2018年シカゴを2:18:35で優勝し、2019年ヒューストンハーフ優勝、2019年バーレーンナイトハーフでは2:17台のマラソン選手のルース・チェプゲティチに41秒差、世界ハーフ選手権金メダリストのネサネット・グデタに1:21差をつけて65:28で優勝。
  • ロザ・デレジェ:2018年ドバイを2:19:17の前大会記録で優勝。2018年シカゴでコスゲイに次いで2位に入る。2019年2月10日のバルセロナハーフを66:01で優勝
  • ベルハネ・ディババ:2018年東京マラソンを2:19:51で優勝(大会記録まであと4秒)

さらに、アメリカのモリー・ハドル(10000m30:13.17=北米記録、ハーフ67:25=北米記録)やエミリー・シッソン(10000m30:49.57、ハーフ67:30)も出場する。

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これらの女子選手たちの実績をただ並べただけではない。2018年ニューヨークシティを圧勝したケイタニーを除いて、これらの選手の自己記録は全て2018年の初めから記録されたものである。昨年まではこれまでの歴史上で、サブ2:19の女子のマラソン選手は5人しかいなかった。 しかし、今大会には4人のサブ2:19の選手が出場し、そのうちの3人は昨年にサブ2:19を達成している。

これは、今回のレースを盛り上げるもう1つの理由がある。今、女子マラソン界は全盛期にある。ポーラ・ラドクリフの世界記録は更新されていないが、それでも多くの選手がこれまで以上に速い記録を残してきている。2018年1月以降、7人もの選手がサブ2:19で走った。2年前、ケイタニーが2:17:01でロンドンを制した時には世界を驚かせたが、今回同じような記録が出たとしてもそれは驚きではないはずだ。今年のドバイで2人の女子選手がサブ2:18で走った。女子マラソンは今、我々がここで書き示す以上に一流の才能を持った選手がたくさんいる。

もちろん、ロンドンに最高クラスの選手が集結するもの、前回の優勝記録は“たったの”2:18:34で、それはケイタニーディババが男子のペーサーに先導され、ラドクリフの世界記録に挑戦した結果だった。最初の10kmを31:46で入り、67:16で中間点を通過する高速ペースだった(中間点でディババは先頭から姿を消していた)。

しかし、今回のレースペースはもっと適切なペースになるである理由がある。例えば、今年の女子レースには男子のペーサーが用意されない。これは、世界記録への挑戦が行わず、レースの前半が挑戦的な高速ペースにならない可能性を意味している。2017年のロンドンがケイタニーが66:54で中間点を通過したが、昨年のニューヨークシティでネガティブスプリットで走ったことを考えると、今回のレースでそのような戦略で臨んでくる可能性がある。

日曜日の天気は良く、コンディションも良くなるだろう。好記録と白熱したレースが期待される。

 

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