ブルース・ルヘイン招待マイル:エチオピアのヨミフ・ケジェルチャが室内1マイル世界新記録の3:47.01で優勝、ジョニー・グレゴリックが全米史上7人目のサブ3:50マイラーとなる

日曜日にボストン大学でのブルース・ルヘイン招待マイルを3:47.01を走り、ヒシャム・エルゲルージの室内1マイル世界記録(3:48.45)を更新したヨミフ・ケジェルチャの世界記録への3回目の挑戦は吉と出た。

今年まで主に3000mと5000mの選手であるケジェルチャは、この冬の室内1500m/1マイルの世界記録への挑戦を表明したが、そのどちらも僅かに手が届かなかった。ミルローズゲームでは、彼はあと0.01秒というところで室内1マイルの世界記録を逃した。 それから1週間後のバーミンガムでは結果的に世界新記録で優勝したサムエル・テフェラのペーサーとなってしまった。

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ナイキオレゴンプロジェクトでケジェルチャのコーチを務めるアルベルト・サラザールは、この冬の間ずっと言っていたことがある。

「もしケジェルチャがミルローズで世界記録を破れなければ、ボストンで特別に組まれたレースで世界記録更新を目標にするだろう」と。

そして、実際にそれが実現した。サラザールがこのレースに出場させると発表してすぐ、今回の1マイルの1500m通過(通過記録を残すカメラが置かれていた)でテフェラの室内1500mの世界記録3:31.04をターゲットにすると明言していた( = 1レースで1500mと1マイルの両方の世界記録更新を目標にしていた)。

ペーサーが1人しかいなかったミルローズと違って、今回のレースにはケジェルチャの世界記録更新をアシストするペーサーが3人もいた。エリック・ソウィンスキは前方、ケジェルチャの後方にはBAAクリスチャン・ハリソンが2レーンを走り、RunnerSpaceのアナウンサーであるポール・スワンガードによる実況で「ケジェルチャが外側に広がり過ぎないように」とアシストしていた。その後ろについていたペーサーがハラン・アブダである。ソウィンスキは最初の200mを全力で飛ばして、ケジェルチャは最初の209mを28.68(世界記録ペースは29.71)で通過する。

しかしその後、ソウィンスキはスピードダウンしてしまう。世界記録ペースは室内1マイルでは200mあたり28.39ペース、室内1500mでは200mあたり28.14ペースとなる(1周目は9m余分にある)。ソウィンスキは最初の2周を28.57と28.63で走り、その後すぐにハリソンが抜け、ケジェルチャの前にソウィンスキ、後ろにアブダという並びになった。4周目の最後、ソウィンスキが外側に広がりペースを落とし始め(28.73)、アブダがペースを引き継ぐ。ケジェルチャは809mを1:54.44で通過し、室内1マイルの世界記録ペース(1:54.89)ではあったが、室内1500mの世界記録ペース(1:54.86)からは遅れていた。

ケジェルチャはそこからスピードを上げる必要があると感じ、次の周のバックストレッチで2レーンからアブダを抜いていき、あとは記録との戦いとなった。独走態勢となったケジェルチャはペースを上げる。5周目のラップは28.31、6周目には28.01までペースを上げた。ケジェルチャは力尽きることなく、7周目も27.78というラップを刻んでラスト1周の鐘を3:18.54で通過した。

ラスト1周、室内1500mの世界記録ペース(3:18.24)からは遅れていたものの、室内1マイル世界記録ペース(3:20.01)は切っていた。

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ラスト1周でケジェルチャは少しペースを落として28.48で走り、1500mを3:31.25で通過して室内1500mの世界記録(3:31.04)を僅かに逃したが、室内1マイルの世界記録を更新した。

ゴール後、ケジェルチャはぐるっと周って室内1マイルの世界記録更新を確認してから手を挙げて喜んだ。他の選手もケジェルチャの世界記録更新を喜んだ。アメリカのジョニー・グレゴリックはラスト1周のラップが27.08と最速で走って3:49.98の全米歴代2位の記録でフィニッシュ。また、屋外レースも含めた1マイルで全米史上7人目のサブ3:50マイラーとなった。サム・プラケルは3:50.94の3位でフィニッシュして室内1マイル全米歴代5位となった。

とても素晴らしかったヨミフ・ケジェルチャによる想定内の世界記録

陸上競技の良いところの1つは、決定的であるということである。スーパーボウルでそのフィールドで誰が最高の選手だったのかを客観的に判断する方法はないが、しかし、すべてのレースの後に最高のランナーは誰だったのかを明確にすることができる。そのため、陸上競技に関して「ふさわしい」という言葉を使うことはときには適切でないかもしれない。

しかし、ケジェルチャが世界記録に「ふさわしい」と言うのは適切だと思う。なぜなら、彼は室内シーズン世界記録への挑戦を繰り返し、室内の世界選手権がないシーズンに話題を作ったからである。

ケジェルチャはミルローズで0.01秒足らずで世界記録を逃し、彼がバーミンガムでペーサーとして利用されなければテフェラの世界記録は生まれなかっただろう。 ケジェルチャがついに世界記録を獲得する – 特に彼が達成したのは900mからペーサーなしでの独走で、28.01と27.78で6周目と7周目をカバーし、その力走はこれまでのハードなシーズンで彼が掴み取った成果のように感じた。

室内1マイル3:47.01の記録はどれくらい速いのか?ケジェルチャはエルゲルージの世界記録を1.44秒も更新しただけでなく、この12年間で屋外レースも含めて1マイルで最速の記録で走った。 それ以前に彼より速く走ったのは、2007年7月に3:46.91の全米記録を打ち立てたアラン・ウェブだった。

また、ケジェルチャは屋内のレースも含めて史上9番目に速いマイラーとなった。

【男子1マイル世界歴代10傑(Tilastopajaより)】

1 3:43.13 世界記録 ヒシャム・エルゲルージ モロッコ 14 Sep 74 1 GGala ローマ 7 Jul 1999
2 3:43.40 ケニア記録 ノア・ヌゲニ ケニア 2 Nov 78 2 GGala ローマ 7 Jul 1999
3 3:44.39 アルジェリア記録 ヌールディン・モルセリ アルジェリア 28 Feb 70 1 リエティ 5 Sep 1993
4 3:46.32 欧州記録 スティーブ・クラム イギリス 14 Oct 60 1 Bislett オスロ 27 Jul 1985
5 3:46.38 ダニエル・コーメン ケニア 17 May 76 2 ISTAF ベルリン 26 Aug 1997
6 3:46.70 ブルンジ記録 ベヌステ・ニョンガボ ブルンジ 9 Dec 73 3 ISTAF ベルリン 26 Aug 1997
7 3:46.76 サイド・アウィータ モロッコ 2 Nov 59 1 WG ヘルシンキ 2 Jul 1987
8 3:46.91 北米記録 アラン・ウェブ アメリカ 13 Jan 83 1 Flanders ブラスカート 21 Jul 2007
9 3:47.01室内 エチオピア記録 ヨミフ・ケジェルチャ エチオピア 1 Aug 97 2 ボストン 3 Mar 2019
10 3:47.28 バーナード・ラガト ケニア 12 Dec 74 2 GGala ローマ 29 Jun 2001

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