ミルローズゲーム男子800m:サルニが1:43.98の世界歴代2位
室内800mで1:45台の記録を5回出した21歳のドナヴァン・ブレイジャーがついに1:45.00の壁を破り、ジョニー・グレイの室内800m全米記録(1:45.00)をおよそ27年ぶりに更新した。ニューバランス室内グランプリでは珍しく逃げの手を打たなかったが、今回はペーサーが抜けてからはフロントランの戦法を取った。しかし、最後にはマイケル・サルニに差し切られてしまった。「この日の目標は全米記録の更新ではなく、レースに勝つことだった」とブレイジャーはレース後に述べた。
ブレイジャーは昨年のこのレースで、UTEPでNCAA王者となったエマニュエル・コリルに破れ、今年はUTEPでNCAA王者となったサルニに敗れた。サルニとコリルはともに現在のテキサス州エルパソで800mオリンピック金メダリストのポール・エレンの指導を受け、ともにトレーニングパートナーとして世界最高クラスの800mのトレーニンググループを形成をしている(トレーニング動画)。サルニの今回の優勝記録の1:43.98はウィルソン・キプケテルに次いでの世界歴代2位(ケニア新記録)となった。サルニは、
「自分とコリルがアメリカでトレーニングするということは、ケニアの800mの選手にとって新しい時代の証明である」
と、レース後に話した。
その他、ミルローズゲーム女子800mではアジ・ウィルソンが全米記録を更新する1:58.60で優勝。2位にはナトーヤ・ゴーレが1:59.13のジャマイカ記録を更新した。また、男子3000mではNCAA王者対決となり、スタンフォード大のグラント・フィッシャー(7:42.62)がウィスコンシン大のモーガン・マクドナルド(7:42.76)に競り勝ってそれぞれの記録は全米学生歴代3位、4位にランクインした。
北欧室内選手権1500m:ヤコブ・インゲブリクトセンが3:36.21のU20世界新記録
昨年はU20世界選手権1500mと5000mで2つのメダル、欧州選手権で1500mと5000m2冠、欧州クロスカントリー選手権ジュニアの部でも完勝したヤコブ・インゲブリクトセン。南アフリカでの4週間の合宿を経て、3月初旬に開催される欧州室内選手権に向けての2019年の注目の初戦はノルウェーでの北欧室内選手権の1500m。レースは900mでペーサーが抜けてからは1周を28秒台、27秒までさらにペースを上げて、3:36.21の※U20世界新記録で優勝。また兄のフィリップ・インゲブリクトセンは3000mに出場し7:49.73で勝利を飾った。
(※)これまでの室内1500mU20世界記録はBelal Mansoor ALIの3:36.28だった
【2/10 北欧室内選手権:男子1500m】
1 ヤコブ・インゲブリクトセン NOR 3:36.21 = U20世界新記録
14.80- 28.90 – 29.20 – 29.48 – 29.73 – 28.75 – 27.57 – 27.78
2 Suldan Hassan SWE 3,46,57
3 Joonas Rinne FIN 3,48,57
4 Abduljaleel M. Ismail Hir NOR 3,49,64
5 Samu Mikkonen FIN 3,50,19
6 Jacob Stengaard DEN/ICE 3,51,38
7 Emil Danielsson SWE 3,55,31
8 William Devantier DEN/ICE 3,57,98
サバデイ国際室内競技会:ゲンゼベ・ディババが1500mで3:59.08の独走で優勝
女子1500m屋外、室内ともに世界記録を持つゲンゼベ・ディババがバルセロナでの室内競技会でシーズンイン。レースは3:59.08の独走でシーズン初戦を飾った。昨シーズンは5000m中心にレースを組んだが、ドーハ世界選手権のある今年はどのような路線で進むのか。
【2/6 サバデイ国際室内競技会:女子1500m】
1. ゲンゼベ・ディババ Etiopía 3:59.08
2. Lemierm Hailu Etiopía 4:09.90
3. Darya Barysevich República Checa 4:10.07
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