2018年レッツラン世界ランキングTOP10【3000m / 5000m】

4. ポール・チェリモ • アメリカ • 28歳 • シーズン最高記録 7:34.83 / 12:57.55(ランキング4位 / 6位)• 全米室内選手権優勝 • 全米選手権優勝

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DL成績: 上海2位, ユージン2位(非DL種目), ラバト4位, ロンドン優勝, ブリュッセル6位(DLファイナル)

チェリモバリュの順位決めは難しかった。2人ともダイヤモンドリーグでは安定した走りをしており、優勝もしている。そして2人とも世界室内選手権では苦戦を強いられた(優勝候補でったチェリモは準決勝で失格となり、バリュは決勝で10位に終わった)。チェリモはDLファイナル6位(彼の今年のDLで1番悪い順位)に終わったが、バリュはバーレーン代表としてアジア大会(バリュは優勝)に出場しなければならなかったため、DLファイナルには出なかった。最終的に我々はチェリモを選んだ。対バリュを3勝2敗で勝ち越しているからだ。しかし、バリュもローザンヌDLで13:01という、ブリュッセルDL以外で出た最速記録を出しているため、バリュが4位だと主張する人もいるだろう。

チェリモにとって2018年は別の意味でも強いシーズンとなった。我々のランキングでは3年連続でトップ5入りをしており、全米史上最高の長距離選手としての階段も着実に上っている。3000m(室内)と5000m(屋外)において国内タイトルを獲得し続けており、2020年に向けてこの種目を独占するように思える。8月にはついに5000mのサブ13:00も達成、アメリカで12分台を記録した7人目の選手となった(2016年リオオリンピックで銀メダルを取りながらも、彼の自己記録が13:03だったのは驚きだ)。そして、ロンドンDLの5000m優勝で、DL男子5000mで優勝した2人目のアメリカ人選手にもなった。バーナード・ラガトの全米記録12:53.60も来年には更新されるだろう。しかし、サブ13:00が出るレースは近年どんどん珍しくなってきている。しかし、そのチャンスを掴むか否かはチェリモ次第だ。しかし、彼が来シーズンに1番優先的にしないといけないのは、ドーハ世界選手権で。メダルの色を銅から金にすることだろう。モー・ファラーがトラックを去った今、アメリカ人選手が金メダルを獲得するのは現実的なこと出である。

 

5. ビルハヌ・バリュ • バーレーン • 22歳 • シーズン最高記録 7:34.26 / 13:01.09(ランキング2位 / 9位)• 世界室内選手権10位 • アジア選手権金メダル

DL成績: 上海優勝, ユージン3位(非DL種目), ストックホルム2位, ローザンヌ優勝, ラバト2位, ロンドン4位

バリュは2016年リオオリンピックで9位、昨年のロンドン世界選手権では12位だったが、2018年は大きく飛躍した。自己記録を7:44から4:34、13:09から13:01に引き下げ、出場したDLではいい走りを見せた。屋外での走りが良かったことを考えると、世界室内選手権での10位はガッカリの結果だったが、バリュは全体的には今年の結果に満足してるだろう。

 

6. ムクター・エドリス • エチオピア • 24歳 • シーズン最高記録 7:36.13 / 12:55.18(ランキング5位 / 4位)

DL成績: 上海5位, ユージン13位(非DL種目), ローザンヌ6位, ラバト5位, ロンドン2位, ブリュッセル4位(DLファイナル)

 

7. アバディ・ハディス • エチオピア • 21歳 • シーズン最高記録 7:39.10 / 12:56.27(ランキング12位 / 5位)

DL成績: 上海7位, ストックホルム3位, ローザンヌ3位, ラバト12位, ブリュッセル5位(DLファイナル)

 

8. モハメド・アーメド • カナダ • 27歳 • シーズン最高記録 7:52.06 / 13:03.08(ランキング47位 / 10位)• コモンウェルスゲームズ銀メダル • カナダ選手権優勝

DL成績: ユージン4位(非DL種目), ストックホルム4位, ロンドン7位, ブリュッセル9位(DLファイナル)

 

9. エドワード・ザカヨ • ケニア • 17歳 • シーズン最高記録 13:19.74(ランキング48位)• U20世界選手権金メダル  • アフリカ選手権金メダル • コモンウェルスゲームズ銅メダル

DL成績: なし

 

10. ゲタネ・モッラ • エチオピア • 24歳 • シーズン最高記録 12:59.58(ランキング8位)• アフリカ選手権銀メダル • エチオピア選手権優勝

DL成績: ローザンヌ4位, ブリュッセル8位(DLファイナル)

女子3000m / 5000m

DLファイナルはオビリが優勝

1. ヘレン・オビリ • ケニア • 29歳 • シーズン最高記録 8:36.20 / 14:21.75(ランキング14位 / 1位)• 世界室内選手権4位 • ダイヤモンドリーグ王者 • コモンウェルスゲームズ金メダル • アフリカ選手権金メダル

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DL成績: ドーハ14位, ユージン3位, ラバト優勝, バーミンガム3位, チューリヒ優勝(DLファイナル)

 

2. シファン・ハッサン • オランダ • 25歳 • シーズン最高記録 8:27.50 / 14:22.34(ランキング1位 / 2位)• 世界室内選手権銀メダル • 欧州選手権金メダル

DL成績: ラバト2位, チューリヒ2位(DLファイナル)

(※)女子1500mでも2位にランクイン

世界チャンピオンで2017年のレッツランのランキング1位だったオビリと、オランダのシファン・ハッサン、どちらを1位にするかは、難しい選択だった。2人は3000mと5000mで4回対戦しており、3000mで2回ハッサンオビリを破っており(世界室内選手権とコンチネンタルカップ)、オビリは5000mで、2回ハッサンに勝っている(ラバトDLとチューリッヒでのDLファイナル)。ハッサンは3000mにおいて今季世界最高を記録(8:27.50)、一方オビリは5000mで今季世界最高を出した(14:21.75)。

我々は最終的にオビリを1位に選んだ。オビリの方が3000mと5000mにおいて、ハッサンより少し上回る成績を残したからだ(ハッサンは1500m3000m5000mと種目を分けたが、オビリの方が3000m5000mに集中していた)。DLでの優勝は、ハッサンが0に対し、オビリは2回、トップ3に入った回数はハッサンの2回に対し、オビリは4回。オビリはその他にコモンウェルスゲームズとアフリカ選手権でも優勝している。 そうはいっても、2018年の5000mだけを振り返ったとき、オビリは明らかに世界ナンバーワンだった(かつ、5000mは屋外の国際大会の種目のため、我々は3000mより5000mの結果に重きをおいている)。5000mでオビリは今季世界最高を出し(ラバトDL)、DLファイナル(チューリッヒDL)でも優勝している。

しかし、パフォーマンス的には2人はほぼ同等である。それを1番表していたのはDLファイナルだろう。残り300mでハッサンがリードしていたが、オビリがそれを上回るラストスパートで反応し、この2人はゴール直前まで競り合った。このとき、オビリはラスト200mを27.39で走り、ハッサンを0.38秒上回った。オビリが14:21.75で優勝。ハッサンも14:22.34の欧州新記録を出したラバトDLも、今年のレースのハイライトだ。もしハッサンが、どちらかのレースでオビリに勝っていれば、ハッサンが1位になることもあっただろうが、そうらならなかった。

ハッサンは1500mで3:57を出し世界室内選手権では銅メダルを獲得するなど、1500mにおいて素晴らしい選手であるが、アルベルト・サラザール指導のもと5000m10000mへ集中をしていくように思える。もしそうなれば、来年のドーハ世界選手権でのオビリハッサンの対決は面白くなるだろう。2017年ロンドン世界選手権でオビリに8秒差で負けたハッサンは、明らかにその差を詰めてきているからだ。

 

3. ゲンゼベ・ディババ • エチオピア • 27歳  • シーズン最高記録 8:31.23室内 / 14:26.89(ランキング1位 / 6位)• 世界室内選手権金メダル

DL成績: ユージン優勝, ラバト6位, チューリヒ6位(DLファイナル)

(※)女子1500mでも4位にランクイン

ディババは、これまで屋外でいくつか素晴らしい成績を残してきたが(1500mの世界タイトルと2015年の3:50.07という世界記録)、彼女は常に屋外よりも室内の方が得意で、2018年はさらにその気が強く出た。世界室内選手権では1500mと3000mの2冠を達成し、室内での連勝記録を22勝に伸ばした(2010年以降室内では負けなし)。3:57.45と8:31.23は、2018年室内における今季世界最高記録である。

しかし屋外では、ディババは良い記録の時もあったが(1500mで3:56.68の今季世界最高記録を出す)、負けも多かった。3回出場したDLでは、ユージンDLでは1位だったが(14:26.89)、ラバトDLとDLファイナルでは6位に終わっている。DLでの優勝と世界室内選手権での優勝で、我々のランキング3位に入った。しかし、屋外ではオビリハッサンに何回も負けていることから(今年唯一、1番大きかったレースであるチューリッヒDLも含め)、トップ2の2人に並ぶことはできない。

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