2018年レッツラン世界ランキングTOP10【1500m】

2018年も終わりを迎えようとしている。今年で5回目となるレッツランが独自に選ぶ世界ランキングを発表する。このランキングは我々の主観に基づいているため、選出には下記の基準を採用した。

・大きい大会での成績に重点を置いた。2018年は屋外の世界大会がなかったが、ダイヤモンドリーグファイナルや世界室内選手権などがあり、それらの大会結果が選出の重要な要素になっている。また、ダイヤモンドリーグの通常シーズンの結果も重要な要素である。

・シーズンベストも考慮。良い記録をたくさん出した選手は、上位にランクインするようになっている。

・専門外の種目も選考対象になるが、ある一定数のレースに出場していないとランキング対象外となる。

・室内レースも考慮されランキングに反映される。

男子1500m

例年通りの高速レースなったモナコDL

1. ティモシー・チェリヨット • ケニア • 23歳 • シーズン最高記録 3:28.41(ランキング1位) • ダイヤモンドリーグ王者 • コモンウェルスゲームズ銀メダル • アフリカ選手権銀メダル • ケニア選手権優勝

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DL成績: 上海優勝, ユージン優勝(非DL種目), ローマ優勝, パリ優勝, モナコ優勝, チューリヒ優勝(DLファイナル)

チェリヨットが2018年のダイヤモンドリーグにおいて1500m/1マイルで圧倒的な力を見せつけたが、チェリヨットのようにこの種目を独占した選手はここ最近ではいなかった。彼は、1シーズンで5回、ダイヤモンドリーグの1500m/1マイルで優勝したが、それは9年ぶりの出来事だった。それに加えて非DL種目であったユージンDLのバウワーマンマイルで、1マイルの今季世界最高記録の3:49.87でも優勝している。

チェリヨットが優勝するときは、大差で優勝している。DLで6回優勝した際の2位とのタイム差をまとめた表が以下である。

日時 レース 記録 2位との秒差
5月12日 上海DL 3:31.48 0.15
5月26日 ユージンDL 3:49.87(1マイル) 1.39
5月31日 ローマDL 3:31.22 2.57
6月30日 パリDL 3:29.71 2.06
7月20日 モナコDL 3:28.41 1.23
8月30日 チューリヒDL 3:30.27 0.89

もっと素晴らしいことに、優勝した6レースのうち5レースの結果は、その時点でのシーズン世界最高記録だったのだ。モナコDLで出した3:28.41の自己記録は、男子1500mの世界歴代7位の記録となった(それによってモー・ファラーがトップ10圏外になった)。

2018年のコモンウェルスゲームズとアフリカ選手権の2つのレースでチェリヨットが唯一負けている相手、それは同じロンガイ・アスレチッククラブのチームメイトのエリジャ・マナンゴイである。これは見逃せない事実である。もしこの選手権の結果を重視するのであれば、マナンゴイが1位にランクインしたかもしれない。しかし、最終的には、チェリヨットはダイヤモンドリーグで優勝を独占し、かつ2位にかなりのタイム差をあけて優勝していることを考えると、トレーニングパートナーのマナンゴイを差し押さえて1位になる資格がある。

(※)チェリヨット、マナンゴイ関連記事:世界最高の1500mのトレーニンググループの秘密:マナンゴイ、チェリヨット、コーチのバーナード・オウマがいかにしてRACを最強のチームに変えたのか? – その1

 

2. エリジャ・マナンゴイ • ケニア • 25歳 • シーズン最高記録 3:29.64(ランキング2位) • コモンウェルスゲームズ金メダル • アフリカ選手権金メダル

DL成績: ユージン3位(非DL種目), ローマ2位, オスロ優勝, モナコ2位, チューリヒ2位(DLファイナル)

2017年の世界チャンピオンは、2018年にコモンウェルスゲームズとアフリカ選手権のトロフィーを手に入れ、ダイヤモンドリーグでは3位以下になることはなく、オスロDLでは優勝を果たした。マナンゴイのラスト100mのスパートは世界が恐れるスパートであり、トレーニングパートナーのチェリヨットがDLで優勝した時は、マナンゴイがスパートに入る前に逃げ切る戦略をとっていた。

2017年11月の薬物陽性反応以降、アスベル・キプロプは試合に出ておらず、それによりチェリヨットマナンゴイはケニアの男子1500mの中心選手となった。もしマナンゴイが来年のドーハ世界選手権でメダルを獲れば、世界選手権の男子1500mで3大会連続でメダルを獲ることになり、キプロプ以来の快挙となる。

 

3. サムエル・テフェラ • エチオピア • 19歳 • シーズン最高記録 3:31.63(ランキング8位) • 世界室内選手権金メダル • U20世界選手権5位 • アフリカ選手権10位

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DL成績: 上海2位, ユージン2位(非DL種目), ローマ3位, チューリヒ8位(DLファイナル)

この若きエチオピア人選手にとって2018年は2つのシーズンがあった。昨年夏に3:33の記録を出したが、ロンドン世界選手権で予選落ちだったテフェラは、2018年の幕開けとして出場したVal-de-Reuilで室内の自己新記録となる3:36.05で優勝し、3月に行われたバーミンガム世界室内選手権では優勝を果たした。5月位はダイヤモンドリーグにおいて結果を残し、正真正銘の世界トップクラスとなった。上海DLとユージンDLではチェリヨットに次いでの2位、ローマDLでは3位に入った。

その後、状況は一変した。7月のU20世界選手権ではメダルを獲り損ね、8月のアフリカ選手権では10位に終わった。その後DLファイナルのチューリヒDLでは8位という結果でシーズンを終えた。

2018年のシーズン後半のテフェラは、3位に入る走りができなかった。しかし、シーズン前半の走りは素晴らしく、世界室内選手権のタイトルは非常に重要な意味を持つため、我々は彼を3位にした。

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