世界最高の1500mのトレーニンググループの秘密:マナンゴイ、チェリヨット、コーチのバーナード・オウマがいかにしてRACを最強のチームに変えたのか? – その4

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日本語で“お馬”さん

オウマの規律と秩序が、どこから来ているのかは想像に難くない。それは、若い頃の空手の練習から来ており、彼の選手の筋肉構造の研究を大阪大学の研究者とともに行った時からも、その規律はずっと続いている。

「空手のコーチはほとんどが日本人だ。それは文化でライフスタイルだ。何年間もそれを実践してきた。空手では、遅刻すれば練習に参加できない」

日本人との研究の他に、ケニア陸連は2016年にオウマのためにハンガリーへのスポーツ科学のコーチングコースの費用も負担した。アンダーソンによると、これらの経験がプロ意識の高いRACの組織化の基礎を築いたという。

「彼はたくさん旅をして、多くの文化に触れ、それらを取り入れている」

アンダーソンはそう話した。

通常、ナイロビにあるGEMSケンブリッジインターナショナルスクールにある6レーンのトラックでRACのトラック練習は行われる。そのトラック練習はまるで3食のコース料理のようだ。前菜は、オウマが “30-30” と呼んでいるウォーミングアップ。30秒のjogと30秒の加速走の組み合わせである。選手がオーソドックスな2~3マイルの軽いウォーミングアップを退屈そうにやっている姿を見て、オウマがこの新しいウォーミングアップを生み出した。メイン料理は、400mや300mのスピード練習だ。練習は「プリン」で締めくくられる。それは、※150m×4のスプリント練習を2セットである。

(※)200m×4 + 100m×4の時もある

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ナイロビ国立公園にはあらゆる動物が生息している。この写真で、選手は2匹のキリンが横切るのを待っている

試合期で、その週にレースがないときは、通常1週間に2, 3回のスピード練習を行う。オウマはRACの若い選手たちを、マナンゴイチェリヨットのようなトップクラスの選手のペースメーカーとして走らせる。マナンゴイチェリヨットは、その99%を一緒に練習をするが、若い選手は彼らとすべて一緒に走るわけではないという。

ナイロビは標高1780mに位置しており、ケニアのトレーニングメッカであるイテン(標高2400m)や※エルドレット周辺に比べると標高が低い。しかし、オウマはそれを気にしていない。中距離選手にはそこまで高い標高は必要ないと考えているからだ。

(※)エルドレット周辺は場所によっては標高約2700m程度まで上ることができる(カプタガトの東側など)

RACがトラックで練習しないときは、ほとんどのグループランはナイロビの街の南部に位置する広大なナイロビ国立公園の土のロードで行われる。ナイロビ国立公園にいる動物によって危険を感じることもある。最近のある練習での出来事だが、マナンゴイがグループを引っ張っていた時、危険を知らせるために手をあげた。バイクで隣を走っていたオウマは、その理由にすぐに気づいたという。バッファローがRACの女子トップ選手である※ウィニー・チェベットに突進していたのだ。オウマは急いでバイクでそのバッファローを威嚇して追いやった。

(※)2018年バーミンガム世界室内選手権5位、コンチネンタルカップ優勝、アフリカ選手権優勝(全て1500m)

数年前には、ヒヒだと思われる動物が道を横切っていたため、練習を中断しなければならないということもあった。練習が終わってすぐに、オウマは実はそれが「ヒョウだった」と明かしたという。国立公園にはライオンもいる

「ライオンはそこまで大きな問題ではない。ライオンは大人しいしシャイだ」

オウマは話すが、1番恐れている動物はサイだという。RACの細い選手たちを傷つける可能性がある。しかし、オウマと彼の選手たちは毎日そこで練習をし続けるのだ。

「シマウマが邪魔をしてくることもある」

まるで何事もないようにオウマは話す。

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