ハーフマラソン世界記録保持者のアブラハム・キプタムへのQ&A:世界記録樹立前のトレーニングなど

先日、ハーフマラソン新世界記録保持者のアブラハム・キプタムについての記事を出した。その後、キプタムの代理人であるフアン・ピネダからメールをもらった。キプタムが10月28日のバレンシアハーフで世界記録を更新するまでは、彼は世界中で知られていない選手だった。彼についてもっと知りたいのならば、今回がチャンスである。レッツランへのメールで、ピネダは29歳のキプタムへのQ&Aを記載してくれた(レッツランは質問をしていない)。

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 – レースを走る前、世界記録を出すと思ってましたか?

いいえ。優勝して、6週間前にコペンハーゲンハーフで出した自己記録(59:09)の更新が目標だった。

 -レース中に他の選手を引き離すキッカケとなったのは?

(レースの中盤以降)自分の1番の強敵だと思っていたエチオピアのジェマール・イェメールに差をつけようとスパートした。実際彼は2位に入った。

 – 世界記録更新の可能性については、いつごろ気づいた?

15km地点で、バイクで私の後ろを走っていたレースオーガナイザーのラチド・ベン・メジアンが「記録更新ができそうだ」と教えてくれて、世界新記録に向けて応援してくれた。

 -ゴールした後の気持ちは?そして、今の気持ちは?

すごく嬉しいし満足している。なんだって達成可能なんだと思えるよ。

 – 次の目標はなんですか?

12月7日のアブダビマラソンが次の目標だ。来年はロンドンマラソンやボストンマラソンのようなメジャー大会に挑戦したい。もちろん、世界クロスカントリー選手権(2019年3月30日)も忘れてはいけない。

 – プライベートでの目標は何ですか?

長年付き合っている彼女、ジュディス・ジェプンゲティチとの結婚式に向けて準備をしているところだ。彼女もトラックの陸上選手だ(12月20日に結婚予定)。彼女は最近ケニア国防軍(KDF)に雇われたんだ。

 – ハーフマラソンの世界記録を更新したレースの前に行った練習について教えてください。

最後のトラック練習が終わった後、自分の調子が良いことは気づいていた。400m × 15、リカバリーは1分、すべて60~61秒でやった。ファルトレクもやっていた。1分間の疾走と1分間の中速走を30セット = 30(1′ + 1’)、その平均ペースは3:15/km(= 走行距離60分で約18.5km)で、これらは(400m × 15も)標高2000m程度の場所でのトレーニングだった。調整段階で本当に調子が良いと感じていた。

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 – あなた自身のプロフィールについて教えてください。

1989年にナンディ地区のチェプケテイ・コシライ村で生まれた。4人兄弟(男2人、女2人)の3番目として生まれた。チェプケテイとコシライの小学校に通って、その後キプモコチの中学校に行った。子どもの頃に学校で走り始め、3000 ~ 5000mのトラックやクロスカントリーを走っていた。

父親は、学校の料理人として10年間働いているミケル・スグト、母親はサラ・スグトで、家事全般は母がやっていた。昔陸上をやっていた祖父が自分の才能を見つけてくれた。祖父の時代は、走る手助けをしてくれるマネージャーを見つけるのが困難だった時代だ。祖父の名前は、ウィリアム・キプスグト・ラガト。彼は最近亡くなってしまった。この記録は、祖父に捧げたい。

2016年に私はラゴスマラソンで優勝した後(優勝賞金5万ドル)、両親に仕事を辞めてリラックスしていいと伝えたんだ。両親の面倒を見て、村に家を建てた。2017年にも同じレースで優勝した。自分がハーフマラソンの世界新記録を出して、多くの人がびっくりしているけど、ケニアや世界中の多くの難しいレースでこれまで勝ってきたんだ。バレンシアハーフのような大きな大会で優勝できるのは、ほとんど時間の問題だったんだ。

 – 現在のコーチについて教えてください。

コーチの名前は、ジョシュア・キプルガト・ケメイ。彼は、2015年北京世界選手権女子マラソン銅メダリストで、リオオリンピック女子マラソン銀メダリストのユニス・キルワの夫だ。彼は、私の父親の弟だから、親戚でもあるんだ。彼はすごく厳しいけど、よくサポートしてくれる。自分の才能を十分に発揮できるようにしてくれる。私の成功は、彼によるところが大きい。

– 話をバレンシアハーフマラソンに戻して、レースと運営についてはどう思いますか?

バレンシアハーフマラソンは世界一のレースでフラットなコースだ。だから、男女ともに世界記録が出るのだろう。レース当日の天気は最高だった。運営も素晴らしい。すごく協力的だし歓迎してくれる。一度は絶対に走るべきレースだ。後悔は絶対にしないよ。

– 最後に、あなたのマネジメント体制について教えてください。

モロッコでマラソンを走った後の2015年からスペイン出身のフアン・ペドロ・ピネダと一緒にやっている。彼のマネジメントのもとで最初に出たレースは中国での大会だったが途中棄権だった。それでも、彼は僕を信じ続けてくれた。その次のレースは、さっきも話したラゴスシティマラソン。失敗したこともあったが、これまで良い結果を残してきている。

メインスポンサーでもあるナイキも、自分にとっては凄く大切だ。ナイキは最初からずっとサポートしてくれている。ナイキと契約していない時も、ナイキのウェアとシューズを履いていた。練習とレースには一番良いと思っている。実際、バレンシアで履いたニューモデルのヴェイパーフライ4%フライニットは今までで一番良いシューズだと思っている。みんな試すべきだ。自己記録を更新できると思う。ナイキのスポンサードのもとで走れて光栄に思うし、これからもっと一緒に頑張っていきたいと思っている。もう2つスポンサーがいて、治療機器メーカーのインディバ、そしてサプリメーカーのクワムトラックスだ。

 

レッツラン記事

http://www.letsrun.com/news/2018/11/qa-half-marathon-wr-holder-abraham-kiptum-reveals-workouts-running-5818/

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ハーフマラソン世界記録保持者のアブラハム・キプタムへのQ&A:世界記録樹立前のトレーニングなど」への1件のフィードバック

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