② 男子1500mのプロ選手

選手 | 最低推測額 | 最高推測額 | 推測額の平均 | 読者の推測額 |
マシュー・セントロウィッツ(NK) | $40万 | $100万 | $65万 | $40万 |
ティモシー・チェリヨット(NK) | $5万 | $8.5万 | $6.5万 | $10万 |
エリジャ・マナンゴイ(NK) | $3万 | $12万 | $7.13万 | $10万 |
レオ・マンザノ(HK) | $7.5万 | $15万 | $11.9万 | $6万 |
アンドリュー・ウィーティング(NK・ピーク時) | $40万 | $75万 | $60.67万 | $15万 |
アスベル・キプロプ(NK) | $ 0 | $50万 | $19.17万 | $20万 |
(※1)単位は米ドル
(※2)2018年1月に現役引退を発表したウィーティングを除いてすべて現役の選手。NK = ナイキ、HK = ホカ・オネオネ
(※3)キプロプは2017年11月にドーピングが発覚し、2017年8月以降、レースに出場していない
【棒グラフ:推測額の平均】
【備考】
・ある2人の代理人はアスベル・キプロプの推測額を“0”とし、2017年11月のドーピング発覚(EPO)の結果、“キプロプとナイキとの契約は解除されただろう”と推測している。その2人の代理人のうちの1人は、キプロプのピーク時の推測額を25万ドルと推測した。そして、「ナイキのプロ選手は(故障・事故などの理由を除いて)半年に1回はレースに出場しなけらばならない」と補足した(キプロプは2017年8月以来レースに出場していない)。
・レッツランの読者はアンドリュー・ウィーテングのピーク時の推測額に関して、代理人の推測額の平均と大きく異なった。我々の考えは代理人側の推測に賛同する。2010年7月にウィーテングが22歳でナイキとプロ契約を結んだとき、ナイキは彼の将来性を高く買っていた。
(彼はオレゴン大学在籍時の20歳ですでに北京オリンピックに全米代表として出場。ナイキとプロ契約を結ぶ前の、2010年の全米学生選手権では26年ぶりに800mと1500mで2冠を達成していた。プロ契約の1週間後には、モナコDLの1500mで3:31を切って全米歴代4位にランクイン)
そのようなことから考えて彼のピーク時に“15万ドル”しか稼いでいなかったことは考えにくい。 ある関係者は、「ナイキの元従業員によれば、彼は年間65万ドルぐらいは貰っていたんじゃないかな」と、教えてくれた。
③ 短距離種目のプロ選手

選手 | 最低推測額 | 最高推測額 | 推測額の平均 | 読者の推測額 |
マイケル・ノーマン |
$30万 | $100万 | $64.17万 | $20万 |
シドニー・マクラフリン (女子400mH・2019年) |
$85万 | $200万 | $172.5万 | $45万 |
ノア・ライルズ(AD・男子100m・200m) |
$45万 | $100万 | $59万 | $25万 |
アリソン・フェリックス (NK・女子400m) |
$ 0 | $100万 | $52万 | $50万 |
ジャスティン・ガトリン (NK・男子100m) |
$25万 | $100万 | $43万 | $25万 |
クリスチャン・コールマン(NK・男子100m) | $40万 | $100万 | $75.83万 | $25万 |
(※1)単位は米ドル
(※2)すべて現役の選手。NK = ナイキ、AD = アディダス
(※3)400mH(52.75)および室内400m(50.36)の世界ジュニア記録保持者であるマクラフリンに関しては現在、アメリカの大手エージェンシーであるウィリアム・モリス・エンデヴァー・エンターテイメントがスポーツメーカーとスポンサー契約の交渉中である
【棒グラフ:推測額の平均】
【備考】
・シドニー・マクラフリンは、この記事を書いている段階(2018年9月)でまだスポーツメーカーとの契約に至っていないが、彼女のプロ初年度の推定額は、これらのリストで挙げられているプロ陸上選手のなかではトップの推測額となる見込みである。我々が受け取った代理人や関係者、計6人からの回答のうち5人は、2019年の“推定額”で少なくとも150万ドルを受け取ると推測している。ある関係者は「“200万ドル”という契約額をアンダーアーマーの関係者から聞いた」と、回答した。
(※)マクラフリンは2018年10月にニューバランスとプロ契約を交わした。
・クリスチャン・コールマンはこれらのリストの中ではゲーレン・ラップと並んで、男子の陸上選手としてトップの推定額の平均(75万8333ドル)である。
・この夏にナイキとプロ契約を結んだマイケル・ノーマンに関して、ある関係者は「ノーマンの ※ 大学時代のコーチがこれまで指導したプロ選手のなかで、ナイキと契約したプロ選手それぞれの推定額の10%の手数料を得ている」と、回答した。
(※ USCのコーチ = 南カリフォルニア大学のキャリル・スミス・ギルバート)
・ある代理人は、今季のDLサーキットに出場しなかったアリソン・フェリックスについての推測額を“0”とした。別の代理人は、推測額を25万ドルとしたが、「彼女とナイキとの契約は2017年末に解除された」と指摘した。フェリックスは今年5回しかレースを走らず(ダイヤモンドリーグへの出場なし)、6月16日(全米選手権の前週)以来レースに出場していない。彼女の400mの今季最高記録(51.35)は、今季世界ランキングで45位の記録である。
(※)フェリックスは2018年12月に出産。妊娠期間にギリギリまでレースに出場していた。
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