ケニアのトレーニングスポット7撰

ケニアのトレーニングスポット7撰(ENDAより)

ケニアにあるほとんどのトレーニングスポットは(経済先進国のスポーツ施設や合宿エリアに比べて)計画的に整備されていない。 陸上中長距離選手のためのいくつかの条件:高地であること、合宿所やホテルなどの滞在先、トレーニングで使用するコースやトラック、それらの条件を満たしていれば ランナーはそこで走り始める。 大勢のアスリートが毎朝その場所でトレーニングを始める。すると次第にその場所は自動的にトレーニングスポットと化す。ケニアでの最高のトレーニングスポットを以下に7つ紹介する。

(※ ピンをクリックするとそれぞれの場所の名称が表示されます)

■ イテン

ケニアでトレーニングスポットのことを話すとき、必ず最初に挙がるのがイテンだ。多くのランナーのためのコミュニティがあり、宿泊施設も充実している。

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©︎2018 Sushiman Photography

野外トイレ付で共同浴室付いた安いシングルルームもあるが、金銭的余裕がありもっと快適に泊まりたいのならケリオビューホテルハイ・アルティチュード・トレーニングセンター(HATC)などの人気の宿泊施設もある。

オリンピックや世界選手権の前には世界中からトップアスリートがトレーニングをしにここイテンに集まる。イテンは中長距離選手の人気の練習場所であるが、ケニアには他にも多くの素晴らしい練習場所がある。ただ、イテンよりは様々な施設が充実していない。

■ カプサイト

強い雨が降る日にイテンで練習をすることは難しい。道路がぬかるみ、ランナーを他の場所に連れて行くために車での移動を余儀なくされる。カプサイトは標高2400mのイテンよりも北に位置し、イテンよりも高地に位置しており雨による影響が少ない。カプサイトの自然の土壌の水はけがいいからだ。雨季の3月か11月にトレーニングをするのであれば、カプサイトは良い練習場所になる。

大きな街から離れているので物価は安い。カプサイト・ナイキ・アスレチック・トレーニングキャンプがあるので、必要なものはおおよそ手に入れることができる。もしくは家を借りることも可能である。前もって家を借りるのは通常は難しいが、カプサイトに着いて誰かに尋ねれば、おおよそ家を借りることができるだろう。

■ カプタガト

エリウド・キプチョゲや、同じく2時間3分台の記録を持つエマニュエル・ムタイ、世界ハーフマラソン選手権を連覇しているジョフリー・カムウォロルなどは皆ここカプタガトでトレーニングをしている。また、※ 世界的に有名なスポーツマネジメント会社もここカプタガトにトレーニングキャンプを設けている。

(※ モナコとイギリスに拠点を置くのペース・スポーツマネジメント、オランダのグローバル・スポーツコミュニケーション、イタリアのロサアンド・アッソシアッティなど)。

カプタガトは人口もそこまで多くなく、トレーニングコースはカプタガトの森が多いため、静かで涼しくフレッシュな環境で走ることができる。カプタガトでの滞在先は、ナイベリ川カプサイト&リゾートカプタガトホテル、エレガルニリゾートなどがある。ショッピングセンター近くに家を借りることもできるが、最近カプタガトの人気が上がっているため借りられる家を見つけるのは難しいかもしれない。

■ エルドレット

エルドレットは人口でキスムを抜いて、ケニア4番目の都市となり、多くの宿泊施設、美味しい料理、そしてナイトクラブが多くある(ダンスがトレーニングの一環であればの話だが…)。小さい街と違って、エルドレットでトレーニンググループを見つけるのは難しい。エルドレットのトレーニンググループは小さく、それぞれ違った場所に存在しているからだ。とりわけ、彼らは

  • エルゴンビュー(Elgon View Estate)
  • カプソヤ(Kapsoya Estate)
  • キムム(Kimumu Estate)
  • ジャンクション(Junction Estate)
  • アネックス(Annex Estate)
  • キプコーゴット(Kipkorgot Estate)

などに点在している。強いトレーニンググループや良いトレーニングパートナーと練習することは有益である。メアリー・ケイタニーヴィヴィアン・チェリヨットなどのトップの長距離選手は、男性のペースメーカーをつけて練習していることが多い。良いトレーニンググレープを見つけることが重要になってくる。

■ カプセレト

エルドレットとモソリオトの間に位置しており、フラットで柔らかい土壌のためトラックランナーにとっては理想的なコースとなる。エルドレットとモソリオトのどちらからも10kmほどの位置にあり、カプセレトで練習しているランナーはどちらの場所にもスピード練習のために行くことができる。

カプセレトにいるランナーは、自分の家か賃貸住宅に住んでおり、トレーニングキャンプ(合宿所)で暮らしている者はあまりいいない。エルドレットに滞在していれば、毎日カプセレトに行く交通手段を簡単に見つけることができる。

■ モソリオト

モソリオトはカプサベトとエルドレットの間に位置している地域である。コースは坂と丘に富んでいるので多くの素晴らしいマラソン選手を輩出している。マーティン・レルロバート・チェリヨットなどである。

モソリオト・ティーチャーズ・カレッジには、いいトラックがあり、そこからも多くの世界的選手が生まれている。3000mSCで7分台の記録を持つジェイラス・ビレチや、3000mSCリオオリンピック金メダリストのコンセスラス・キプルトなどである。宿泊に適したホテルはないが、借りられる家はあるので、現地に赴き直接聞くのが1番の方法である。

■ カプサベトとナンディヒルズ

カプサベトとナンディヒルズ間は、走りやすい距離であるのて大きなトレーニングエリアとなっている。ほとんどのコースはケニアを代表する広大な茶畑へと通じているため、道は茶畑工場の人々により整備されている。名前が示す通り、ナンディヒルズはアップダウンに富んでいる。土壌の水はけが良いため、雨による影響も少ない。

カプサベトとナンディヒルズには多くのホテルがあり、トートイズホテルは2008年北京オリンピック800m金メダリストのウィルフレッド・ブンゲイが経営しているホテルである。東京マラソンを2度制したディクソン・チュンバや、2時間3分台の記録を持つスタンリー・ビウォットもこのエリアでトレーニングをしている。


ケニアに行けば、必ず強いトレーニンググループに出会うことができる。どの時期に訪れても、それは変わりない。集中し強い意志があれば、素晴らしい結果が望めるだろう。

 

(備考:日本に馴染みのあるニャフルルや、ナイロビから近いンゴングなどはここでは紹介されていないが、これらに匹敵するケニアの良いトレーニングスポットである)

 

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