IAAF U20世界選手権2日目:女子3000mで田中希実が8:54.01の自己新で歴史的な金メダル獲得!

タンペレ – フィンランドで行われているIAAF U20世界選手権(世界ジュニア選手権)の女子3000mで田中希実(ND28AC)が8:54.01の自己新で金メダルを獲得した。


これまでの何年もの間、中長距離ファンたちは同じ光景を何度も見てきた。 世界大会での中長距離の決勝種目で、日本人選手がスタートから先頭を奪うも、後半のペースアップに対応できずに離れていってしまう。

今日、2018年IAAF U20世界選手権の女子3000m決勝において、その馴染みのある筋書きは見当たらず、日本人選手の田中希実をアフリカ勢が最後まで捉えることができなかったために田中の8:54.01の自己新での金メダル獲得という結末となった。

エチオピアのメセル・ベルへシゲ・ゲブレセレマがそれぞれ8:56.39と8:59.20で2位と3位に入った。 田中とともにのスタートからの2700mを先頭で引っ張った日本の和田有菜(名城大)は、9:00.50で4位に入った。

 

【レース展開】

2人の日本人選手がスタートから先頭を奪い、彼女たちが800mを2:25.00で通過するときには独走態勢を築きつつあった。

彼女たちのリードはどんどん広がり、ラスト3周の時点で3番手の選手と約7秒の差(ラスト1250m地点で7.63秒)をつけていた。それから1周後も、リードはまだ約6秒(私たちの計測ではラスト850m地点で6.54秒)であったので、その差はほとんど埋まっていなかった。ここから3番手を走るエチオピア人選手はラスト2周のラストスパートで日本人選手をとらえるのだろうか?

答えはノー。

ラスト1周の鐘(7:48.36)で田中を先頭に日本人選手の2人は、3番手を走るエチオピア勢に4.8秒をリードしていた。 田中は第2コーナーからラストスパートを開始し、2番手を走る和田を突き放しにかかる。

エチオピア勢は先頭との差を詰めてきていた。ラスト200m(8:21.33)で田中は後続に3.8秒差をつけていたが、ラスト1周を65.65でカバーし、2位に2秒以上(2.38)の差を保ったまま逃げ切って金メダルを獲得した。

田中はラスト1000mを2:50.82、ラスト200mを32.68で走った(彼女の最初の1000mは3:00.55で、1000〜2000mは3:02.64だった)。

【レースハイライト動画】

【レース結果】

順位 ゼッケン 選手 国籍 記録
1 1796 田中 希実 JPN日本 8:54.01 自己新
2 1652 Meselu BERHE ETHETH 8:56.39 自己新
3 1649 Tsige GEBRESELAMA ETHETH 8:59.20 自己新
4 1797 和田 有菜 JPN日本 9:00.50  自己新
5 1810 Zenah Jemutai YEGO KENKEN 9:00.76  自己新
6 1528 Amelia MAZZA-DOWNIE AUSAUS 9:09.19  自己新
7 1630 Carla GALLARDO ESPESP 9:10.07  自己新
8 1751 Nadia BATTOCLETTI ITAITA 9:13.45  自己新
9 1638 Cristina RUIZ ESPESP 9:13.75  自己新
10 1575 Taryn O’NEILL CANCAN 9:15.03  自己新
11 1523 Lara CROUCH AUSAUS 9:16.28  自己新
12 1959 Cailie LOGUE USAUSA 9:16.78  自己新
13 1710 Josina PAPENFUS GERGER 9:18.39  自己新
14 1973 Amanda VESTRI USAUSA 9:21.95  自己新
15 1841 Katrina ROBINSON NZLNZL 9:22.80
16 1576 Cameron ORMOND CANCAN 9:27.51
17 1668 Astrid SNÄLL FINFIN 9:32.25  自己新
18 1824 Lamiae HIMI MARMAR 9:41.32
1559 Silviya GEORGIEVA BULBUL 途中棄権
1805 Mercy Chepkorir KIRAREI KENKEN 欠場

※上位14名+1名=15名が自己新

【通過記録】

スプリット 記録 選手 国籍
1000m 3:00.55 田中 希実 JAPAN日本
2000m 6:03.19(3:02.64) 田中 希実 JAPAN日本

※田中のラスト1000m:2:50.82、ラスト400m:65.65、ラスト200m:32.68

【田中希実:レース後の優勝インタビュー】

田中にとって素晴らしい勝利

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田中がラスト1周の時点で3番手のエチオピア勢に5秒近くリードし、どれくらい速くラスト1周を走った(65.65)のかを考えれば、2位に終わったエチオピアのベルへが彼女を勝つためには60.7でラスト1周を走らなければならなかった。

(これがどれぐらいのラストスパートだったかの)比較のために、アメリカのメアリー・ケインが2014年のU20世界選手権の女子3000mを8:58.09で優勝したレースでは、2000mの通過は6:07(先頭の選手)、ケインのラスト1周はちょうど63秒を切るぐらいだった。

今回のレースで、3番手を走っていたベルへは2000mを6:10で通過し、ラスト1周を63.3でカバーし8:56.39の自己新で2位に入った。ベルへのラストスパートは2014年のケインのラストスパートととてもよく似ていたが、ベルへはそのスパートをもってしても田中との差を最後まで埋めることができなかった。

田中の今回の金メダルはIAAF U20世界選手権での女子3000mの歴史上、日本人選手初の金メダル獲得となった。さらに、彼女は過去20年間のIAAF U20世界選手権の女子3000mにおいて金メダルを獲得した2番目の非アフリカ人選手(2014年のケインが1人目)であり、1998年に中国のリー・インが女子3000mで優勝して以来では初のアジア人優勝者となった。

我々はテレビでレースの全てを見ることはできなかったが、田中が2100mから独走を築いて逃げ切ったということを確信している。

 

レッツラン記事

http://www.letsrun.com/news/2018/07/japans-nozomi-tanaka-wins-historic-womens-3000-gold-japan-iaaf-u20-championships/

 

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