ダイヤモンドリーグローマ大会:男子100mロニー・ベイカーが連勝、女子3000mSCコバーンが最後の水濠で転倒、男子400mHサンバがDL新記録で優勝

女子3000mSC:ヒヴィン・キーエンが見事優勝。エマ・コバーンが最後の水濠で転倒

過去2回の世界選手権女子3000mSC金メダリストが同じレースで走るのを、今年初めて見ることができた。ケニアのヒヴィン・キーエンとアメリカのエマ・コバーンだ。そして2人の戦いは期待通りのものだった。最後の水濠までは、キーエン、コバーン、世界ジュニア選手権金メダリストのセリフィーン・チェスポルの3人がほぼ並んだ状態であったが、コバーンが転倒してしまい、残り2人の争いになった。ホームストレッチのキーエンのスプリントが上回り、今季世界最高記録の9:04.96でキーエンが見事優勝を果たした。

ペーサーは1km3分ペースでいくように設定されており、1km過ぎた辺りで(3:01.56)9人の先頭集団はゴールタイム9:00ペースで進んでいた。しかし、次の1kmでペースダウンし(3:06.44=6:08.00)、サブ9:00はまたの機会に持ち越された。

残り2周を残したホームストレッチで、コバーンがペースを上げようとこの日初めて先頭に出て、先頭集団が5人に絞られる。コバーンとケニア勢(キーエン、チェスポル、ベアトリス・チェプコエチ、ノラ・ジェルト)だ。

ラスト1周の鐘に近づくと、チェプコエチが遅れ始め、キーエンチェスポルコバーンのすぐ後ろまで追いつき最後のスパートに備える。この段階で、ジェルトも遅れ、優勝争いは本格的に3人に絞られた。

チェスポルがコーナーで先頭に立ち、キーエンコバーンを追い抜き2位に浮上する。しかし、キーエンチェスポルが先頭に立つと、コバーンもそれに負けじと追い上げ、最期の水濠では3人がほぼ並ぶ状態となる。

ここでドラマが起きる。キーエンが障害に踏み込む足が乱れ、そしてコバーンが転倒してしまう。コバーンは水濠は問題なく跳んだものの、着地する際にキーエンとチェスポルに挟まれるかたちになり、着地が上手くいかなかったのだ。

コバーンの転倒があり、その後キーエンが最終障害を跳躍し終えると先頭に躍り出て、0.18差で優勝した。最終ラップは66秒だった。チェスポルが9:05.14で2位に入り、転倒してしまったがコバーンはそれでも9:08.13という記録で4位に入った。

【レース結果】

1 ヒヴィン・キーエン KEN 9:04.96
2 セルフィーン・チェスポル KEN 9:05.14
3 ノア・ジェルト KEN 9:07.17
4 エマ・コバーン USA 9:08.13
5 ベアトリス・チェプコエチ KEN 9:15.85
6 Yavi , Winfred Mutile BRN 9:16.36
7 Jepkemei , Daisy KEN 9:18.44
8 Praught , Aisha JAM 9:19.33
9 Gega , Luiza ALB 9:22.00
10 Ghribi , Habiba TUN 9:31.36
11 Kirui , Purity KEN 9:31.96
12 Clarke , Rosie GBR 9:32.08
13 Claude-Boxberger , Ophélie FRA 9:34.43
14 Krause , Gesa Felicitas GER 9:39.52
15 Güvenc , Tugba TUR 9:39.68
16 Pérez , María José ESP 9:43.48
17 Sánchez-Escribano , Irene ESP 9:44.48
18 Sidi Madane , Fadwa MAR 9:46.10
19 Adamu , Birtukan ETH 9:55.77
Gathoni , Ann KEN DNF
Tuigong , Caroline KEN DNF

転倒にも負けずコバーンにとっては良いシーズン初戦となった

コバーンの1番のシーズン幕開けのレースは2016年の9:10.76を出したレースだった(当時の自己記録。彼女が初めて9:10を切ったのはリオオリンピックで銅メダルを獲得した際の9:07.63だった)。なので、このローマDLで転倒しても9:08で走れたということは、彼女の調子が凄く良い状態であることを示している。彼女が持つ全米記録9:02.58は昨年のロンドン世界選手権優勝の際のタイムであるが、今シーズン後半ではその記録も更新できるかもしれない。

レース後、コバーンは転倒していなければ優勝できていたかもしれないと語った。

「良い状態で走れた。満足している。先頭を走れて嬉しかったし、このペースで走れることもわかった。もし転倒していなければ、優勝していたわ。水濠で3人並んでゴチャついて転倒してしまった。この転倒から学ぶことは特にないわ。これまでもたくさん転倒しているから。ただ運が悪い日だったってことね」

サブ9:00の選手が増えるだろう

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女子3000mSCでこれまで9:00を切った選手は4人しかいない。しかし、すぐに9:00切りの選手が現れるだろう。コバーンも転倒していなければ、9:00切りにそこまで遠くはなかっただろう。ヒヴィン・キーエンは9:00.01の自己記録を持っている。

今回のレースは最後の1000mが速く(キーエンが2:56、コバーンが3:00)、途中1000〜2000mでペースが落ちた(3:06)ことを考えると、途中もペースを維持すれば9:00切りに挑戦できたはずだ。また、ローマDLはレベルが本当に高かった。女子3000mSCの歴史において、1レースで9:10を切りを4人が達成したのは、今回が3回目のことであっった。

男子1500m:ティモシー・チェリヨットが今季世界最高記録で優勝

ティモシー・チェリヨットはトレーニングパートナーのエリジャ・マナンゴイに先月のコモンウェルスゲームで負けているが、チェリヨットは上海DL、ユージンDL、そして今回のローマDLで優勝、特にユージンとローマでは大差をつけて優勝しておりレベルの違いを見せつけた。

今回のローマDLでチェリヨットは、ラスト200mで他の選手を圧倒的に引き離し、2位に2.57差をつけて優勝。今季世界最高記録となる3:31.22をたたき出した。アスベル・キプロプが2016年6月のバーミンガムDLで3.77差をつけて優勝した以来、ダイヤモンドリーグ1500m / 1マイルでは大差をつけての勝利となった。

 

チェリヨットは最初の400mをペーサーのすぐ後ろで走り(56.95)、800mもペーサーについて走った(1:52.71)。マナンゴイとバーミンガム世界室内王者のサムエル・テフェラもそれに続いた。オーストラリアのライアン・グレグソンが彼らの後ろ5mを4位で走っていたが、その3人は後方に大きな差をあけて先頭を形成していた。

チェリヨットは5日前のユージンでのバウワーマンマイルを優勝しているが、チェリヨットも彼のコーチであるバーナード・オウマも3:49のバウワーマンマイルでの優勝記録よりも速いペースで走ることを望んでいた。バウワーマンマイルでは途中ペースが落ちたからだ。今回はペースが途中落ち込まないようにしたかった。最初のペーサーが800m地点で抜けるとすぐに、チェリヨットは2人目のペーサーを追い抜かし、先頭に立った。

実際には、チェリヨットは少しペースを落とし、ラスト1周の鐘の前にテフェラチェリヨットを抜き先頭に立った。マナンゴイは、アヤンレ・スレイマンの5m程前を走っていた。

しかし、チェリヨットはまだ力を溜め込んでいた。プリクラシックのゲームプランを今回も実行した。ラスト1周のバックストレッチでスパートをかけ、ラスト200mで後方を大きく突き放した。我々の計測だと、チェリヨットの最終周のラップは54.9、200mごとのラップを見ると27.4、27.5とほぼイーブンだった。マナンゴイは3:33.79の2位でゴール、チェリヨットに2秒以上差をつけられたが、3位のテフェラより前でゴールしたので、プリクラシックよりは良い走りだった。

【レース結果】

1 ティモシー・チェリヨット KEN 3:31.22 8
2 エリジャ・マナンゴイ KEN 3:33.79 7
3 サムエル・テフェラ ETH 3:34.84 6
4 アヤンレ・スレイマン DJI 3:34.87 5
5 Simotwo , Charles Cheboi KEN 3:35.03 4
6 Da’Vall Grice , Charles GBR 3:35.72 3
7 Tolosa , Taresa ETH 3:36.22 2
8 Wote , Aman ETH 3:36.30 1
9 O’Hare , Chris GBR 3:36.47
10 Abdikadar Sheik Ali , Mohad ITA 3:36.54
11 Crippa , Yemaneberhan ITA 3:38.22
12 Gregson , Ryan AUS 3:38.85
13 Mechaal , Adel ESP 3:39.14
14 Manangoi , George Meitamei KEN 3:41.75
15 Kiplagat , Silas KEN 3:41.78
Cheboi , Collins KEN DNF
Kivuva , Jackson Mumbwa KEN DNF

本物の男チェリヨットのもう1つの大きな勝利

土曜日、ユージンで1マイル今季世界最高記録の3:49を走り、その後ローマまで6000マイル移動し、5日後ローマで1500m今季世界最高記録の3:31のタイムを出すのは簡単なことではない。しかし、ティモシー・チェリヨットはそれを成し遂げた。振り返ると、チェリヨットは今年走った5つのレースで全て1位か2位でゴールしている。そして、驚いたことに、その5つのレースは※全て違った大陸で行われている。

日程 大会 場所(大陸) 記録 順位
2月17日 コモンウェルスゲームケニア選考会 ナイロビ(アフリカ) 3:34.84 1位
4月14日 コモンウェルスゲーム ゴールドコースト(オセアニア) 3:35.17 2位
5月12日 上海DL 上海(アジア) 3:31.48 1位
5月26日 ユージンDL ユージン(北アメリカ) 3:49.87(1マイル) 1位
5月31日 ローマDL ローマ(ヨーロッパ) 3:31.22 1位

今回のレースでトップ4に入った選手について、敬意を表さなければならない。4人の選手はみんなプリクラシックにも出場している。ゴール順もほとんど一緒だ。プリクラシックでは、チェリヨット、テフェラ、マナンゴイ、スレイマンの順だった。ローマDLでは、チェリヨット、マナンゴイ、テフェラ、スレイマンだ。

DLで4連勝し(非DLだったバウワーマンマイルをカウントすれば)、チェリヨットは今現在の世界一の1500m選手に見えるが、チェリヨットは過去2回の選手権でマナンゴイに負けているということにも触れておかなければならない(2017年ロンドン世界選手権、2018年コモンウェルスゲーム)。

しかし、ペーサーがいるレースではチェリヨットは素晴らしい走りをするのは明らかだ。チェリヨットの走りは、サイラス・キプラガトの全盛期を思い出させてくれる。マナンゴイ程のトップスピードやギアチェンジの能力はないが、ロングスパートの能力をチェリヨットは持ち合わせている。

男子3000mSC:キプルトがリベンジを果たしモナコDLで“世界記録を狙う”と誓う

2018年ゴールデンガラ(ローマDL)は、非DL種目の男子3000mSCで幕を閉じた。プリフォンテーン(ユージンDL)での負けから5日後、現オリンピック、世界選手権、コモンウェルスゲーム金メダリストのコンセスラス・キプルトは、ケニアのベンジャミン・キゲンにリベンジを果たした。

キプルトは今季世界最高記録となる8:08.40で優勝し、キゲンは8:10.01で2位に入った。上海DLで優勝したエチオピアの22歳チャラ・ベヨは、自己記録の8:11.22の3位(これまでの自己記録は8:13.24)だった。アメリカのアンディー・ベイヤーはシーズンベストの8:26.66で13位だった。

100mごとのスプリットを見ると、スタートからゴールまで終始、キプルトキゲンを上回っていた。プリフォンテーンでは、キゲンはラスト1周60秒を切って走り8:09で優勝したが、今日のキプルトはラスト1周のラップは62.4だった。しかし、それでもキプルトが優勝するのには十分なラップタイムだった。キゲンのラスト1周のラップタイムは64.0だった。

レース後、キプルトは7月20日のモナコDLで世界記録を出すことに集中していくと述べた。

「優勝できてとても嬉しいし、記録は僕にとって重要だし、今季世界最高記録というのは良い結果だ。上海とユージーンの後はイマイチだったから、今日のレースで目が覚めた。今日はこれまでの経験もあって準備は整っていたが、でももっと速く走れる。またここに戻ってくると約束する。僕はいつも約束を守る男だ」

こうキプルトは話した。

「モナコDLで世界記録を狙うまで、4週間練習に集中できる。そこに全力を捧げるよ。準備はできている」

モナコDLといえば、エヴァン・ジェイガーも“速い記録を狙う”と言っていたレースである。

【レース結果】

※スプリット:1000m通過2:39.63(ペーサー)、2000m通過5:24.79(キプルト)

1 コンセスラス・キプルト KEN 8:08.40
2 ベンジャミン・キゲン KEN 8:10.01
3 チャラ・ベヨ ETH 8:11.22
4 アモス・キルイ KEN 8:16.44
5 Mekhissi , Mahiedine FRA 8:16.97
6 Chemutai , Albert UGA 8:17.17
7 Tindouft , Mohamed MAR 8:20.30
8 Koech , John Kibet BRN 8:22.00
9 Haileselassie , Yemane ERI 8:22.15
10 Lagat , Justus KEN 8:23.23
11 Solomon , Napoleon SWE 8:23.54
12 Deriba , Tesfaye ETH 8:25.09
13 Bayer , Andrew USA 8:26.66
14 Koech , Paul Kipsiele KEN 8:27.78
15 Chiappinelli , Yohanes ITA 8:28.10
16 Seddon , Zak GBR 8:30.19
17 Grau , Martin GER 8:37.20
Kipsang , Lawrence Kemboi KEN DNF
Nganga , Bernard Mbugua KEN DNF
Zalewski , Krystian POL DNF

男子800m:ワイクリフ・キンヤマルが再び優勝

今年のコモンウェルスゲームと上海DLで優勝した(プリクラシックでは3位)ケニアのワイクリフ・キンヤマルは、ローマDLでゴール前の接戦を制し1:44.65で優勝した。ラストでキンヤマルはラスト10mまで先頭を走っていたジョナサン・キティリトをかわそうと試みた。キンヤマルがゴールぎりぎり手間でキティリトを捉えた。

しかし、2位に入ったケニアのファーガソン・ロティチの最後の追い上げが1番速く、もう少しで優勝も目に見えていた。ロティチは5位からラスト50mで1位まで追い上げそうであったが、外側を走らざるを得なくなり1:44.74の2位に入った。

キティリトは1:44.78の3位。2013年モスクワ世界選手権金メダリストで男子800mで歴代9位の速さを持つモハメド・アマンは1:47.04で9位に終わった。2018年バーミンガム世界室内選手権金メダリストのアダム・クチョットもあまり良くなかったが(1:46.23の7位)、2人ともシーズンベストの走りだった。

ペーサーのブラム・ソムは50秒フラットで入る設定だったが、序盤からそのペースに誰もついてこないことに気づき、ペースを緩めて400mを51.24で通過。キティリトがそれに続いた。キティリトは600mを1:18.17で通過し、ラスト数メートルまで先頭を引っ張った。

世界一の選手は今日はテキサスにいた

キンヤマルは今年良い成績を残してきているが、世界一の800mの選手はローマの近くにはいなかった。我々の意見だと、世界トップ2の選手はエルパソにいる。2018年全米学生室内選手権王者のマイケル・サルニは今季世界最高記録の1:43.25を記録しており2017年全米学生室内選手権、全米学生屋外選手権王者のエマニュエル・コリルは5日前のプリクラシックでキンヤマルに0.98差で勝っている。

ラスト100mの速さだけでは勝てない

ファーガソン・ロティチのラスト100mの追い上げは素晴らしかったが、ワイクリフ・キンヤマルを捉えることはできなかった。DLはある特定のレースでは100mごとにラップタイムを出しており、ロティチの100mラップタイムは次の通りだ。

13.2、12.6、13.6、13.6、 13.3、13.1、12.9、 12.4。

彼のラスト100mの12.4は、キンヤマルの13.3と比べると約1秒速いが、残り100m地点でキンヤマルの2人後ろの地点にいたロティチは優勝できなかった。ラスト100mで13秒を切ったもう1人の選手は、6位のアルヴァロ・デアリバで、ラスト100mが12.7だった。

【レース結果】

1 ワイクリフ・キンヤマル KEN 1:44.65
2 ファーガソン・ロティチ KEN 1:44.74
3 ジョナサン・キティリト KEN 1:44.78
4 McBride , Brandon CAN 1:44.99
5 Tuka , Amel BIH 1:45.68
6 De Arriba , Álvaro ESP 1:46.16
7 Kszczot , Adam POL 1:46.23
8 Bett , Kipyegon KEN 1:46.93
9 Aman , Mohammed ETH 1:47.04
10 Benedetti , Giordano ITA 1:48.08
11 Langford , Kyle GBR 1:48.92
Som , Bram NED DNF

男子100m:ロニー・ベイカーがコールマンを破り自己記録も更新

このレースは、ユージンDLの100mの再現となった。クリスチャン・コールマンが得意のスタートダッシュを切ったが、ロニー・ベイカーがまたもやコールマンを破った。自己新記録の9.93は今季世界最高記録となった。コールマンはラスト20mで力尽き、10.06の4位に終わった。

このレースのもう1つの見所は、1979年から破られていないピエトロ・メンネア(1980年モスクワオリンピック男子200m金メダリスト)の10.01というイタリア記録が更新されるかどうかという部分だった。記録更新はならなかったが、先週10.03で走った19歳のフィリッポ・トルトゥが、10.04の3位に入った。

トルトゥは自らの走りに満足していたが、今週1番の走りではなかったと認めた。

「スタートは良かった。とても満足している。サヴォナで10.03で走った。だから10.04というタイムも多きな意味を持つよ」

トルトゥはこのように話した。

「今日はすごく良い日になった。素晴らしいレースをした。このレースより大切なことは、ローマ法王に会ったことぐらいだよ」

【レース結果】

1 ロニー・ベイカー USA 9.93
2 Vicaut , Jimmy FRA 10.02
3 Tortu , Filippo ITA 10.04
4 Coleman , Christian USA 10.06
5 Simbine , Akani RSA 10.13
6 Rodgers , Michael USA 10.13
7 Jacobs , Lamont Marcell ITA 10.19
8 Guliyev , Ramil TUR 10.19 1
9 Young , Isiah USA 10.30

ロニー・ベイカーにはこの優勝が必要だった

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ベイカーは60mで大きな成功を収めてきたが、100mではプロとして苦戦してきた。それがプリフォンテーンで変わった。そして、ローマDLの優勝で確実なものとした。今や世界最高の100m選手の1人であることは、彼もすでに意識しているだろう。

男子400mH:なんてレースだ!アブデラマン・サンバが、ノルウェー記録を出したカールステン・ウォーホームを破りDL新記録で優勝


素晴らしいレースだった。今季初レースとなった世界チャンピオンのカールステン・ウォーホームは、一歩飛び出した。7レーンを走っていたウォーホームは、バックストレート途中ですでに9レーンを走るラスムス・マギと並んでいた。

ウォーホームについていたのは、カタールの今季最高記録保持者のアブデラマン・サンバだった。ドーハDLで47.57のDL新記録を出している。最終コーナーを回ると、レースはこの2人に争いに。次第に、序盤のスピードが影響してウォーホームはホームストレートでペースダウンし、最期のハードルで僅かに引っかかった。その間、サンバは力強く走り47.48でゴール。ウォーホームは自己記録を更新し47.82でゴールした(初めて48秒切りを果たした)。

サンバは2018年の3つのレースで3度自己記録を更新している。それには今回のDL新記録も含まれる。まだ5月だというのに、彼にとってはなんというシーズンだろうか!

【レース結果】

1 アブデラマン・サンバ QAT 47.48
2 カールステン・ウォーホーム NOR 47.82
3 Copello , Yasmani TUR 48.63
4 Holmes , TJ USA 49.00
5 Mägi , Rasmus EST 49.19
6 Clement , Kerron USA 49.48
7 Bencosme de Leon , José Reynaldo ITA 49.79
8 Bett , Nicholas KEN 49.95
Lambrughi , Mario ITA DNF

サンバとウォーホームは男子400mHの現在そして未来の姿だ

サンバウォーホームもまだ22歳の若い選手だ。今日の47.48というサンバのタイムは、彼を世界歴代18位から14位へと引き上げた。男子400mHで47秒を切っているのは、46.78を出したケビン・ヤングしかいない。男子トラック競技で残る1番古い世界記録となる1992年のヤングの世界記録は、まだ遠い記録ではあるが、この2人のどちかが更新する可能性はある。もしサンバが世界記録を破れば、彼の喜びの姿を見るのが楽しみだ。今日の彼の喜びの姿も、とても気に入った。

 

 

レッツラン記事

http://www.letsrun.com/news/2018/05/2018-rome-diamond-league-recap-ronnie-baker-real-deal-coburn-falls-samba-sizzles-manyonga-echevarria-soar/

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