モー・ファラーがマラソン復帰:イギリス記録の更新を目指す

(※2018ロンドンマラソンは、4月22日(日)日本時間17:15に女子レースがスタート、18:00に男子レースがスタートの予定)

 

新しい1年、新しいトレーニンググループ、新しいコーチ、そして、新しい目標。

ダイヤモンドリーグチューリヒ大会の男子5000mで劇的勝利を収め、トラックを去ってから8か月、モー・ファラーにとって多くの変化が起きた。

変わっていないことと言えば、彼の名前ぐらいだろう。昨年、フルネームであるモハメド・ファラーと呼んでほしいと声をかけたことがあったが、今なお、モー(Mo)と呼ばれている。イギリスの素晴らしい天気(イギリスは万年曇り空で知られているが、決して打ち間違ったわけではない)とマッチするように、彼は絶え間なく明るい。

しかし、彼を待ち構えている日曜日の2018年ヴァージンマネー・ロンドンマラソンは、彼のプロフェッショナルとしてのキャリアの中では1番大きな大会となるだろう。ロンドンオリンピックで、国の期待を一身に背負って2つのメダルを獲得した。ロンドンオリンピックは強豪揃いのレースだったが、それでもファラーは明らかに5000mと10000mで優勝候補であった。

今回のロンドンマラソンでは、ケネニサ・ベケレグエ・アドラ、生けるマラソンの伝説エリウド・キプチョゲなど、そうそうたるライバルたちを破ることができるのか?トラックのスペシャリストとしてのファラーのこれまでの経歴を考えれば、ロンドンマラソンでの勝利は彼のキャリアにおいても重要なものとなるだろうが、今回の狙いは勝利ではない。

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火曜日に、ファラーは3か月間の高地トレーニングで過ごしたエチオピアからロンドンに降り立った。場所は、テムズ川沿いのタワー・ホテル。そこで記者会見が行われた。

エチオピアでの滞在期間中に一度だけイギリスに戻り、3月4日に行われたビッグ・ハーフを走って、ロンドンマラソン昨年優勝のダニエル・ワンジルを61:40で破って優勝した。それ以外は、ファラーはエチオピアにとどまりトレーニングを積んだ。

彼はエチオピアで、ベルギーのバシール・アブディ、アメリカのアブディ・アブディラマンらと共に“Mudane Team”というトレーニンググループを結成した。エチオピアでのインターネット環境はあまりよくなく、イギリスにいる家族とはSkypeやFace Timeがあまりできなかったらしいが、インスタグラムの更新は頻繁に行っていた。

新しいコーチであるゲイリー・ラフ(ポーラ・ラドクリフの夫)のもとで、ロンドンマラソンへ向けてどのような練習をしてきたか、あまり多くのことを語ってくれなかったが、4年前のロンドンマラソンでマラソンデビューをした時(2:08:21の8位)よりも、明らかにマラソンにフォーカスした練習になっている。

トラックシーズンに向けてスピードを戻す心配をもうしなくていいのだから。ファラーは週に120マイルを走り、アルベルト・サラザールの指導を受けていた時代とそこまで劇的な変化はないものの、ファラーによるとラフはいくつかの事を変えたという。特に、インターバル走でのリカバリーの時間を短くした。

「今までやったことのないものを、彼は与えてくれる。ゲイリーは天才だよ。彼を信じている」

ファラーはそう語った。先月35歳になったファラーだが、昨年のロンドン世界選手権10000mで金メダル、5000mで銀メダルを獲っており、2018年もトラックに戻って世界一の選手で居続けることはできたはずだ。しかし、7年間トラックを支配した後、彼が次に目指したのは、マラソンが与えてくれるであろう全く新しい挑戦だった。

世界最高峰の選手が揃うロンドンマラソンのような大会で、優勝候補になれないのはファラーも理解している。彼の最初の目標は、1985年シカゴマラソンでスティーブ・ジョーンズが記録したイギリス記録の2:07:13の更新である。しかし、ファラーの調子が良ければ、それ以上狙えるであろう。

「目標は、イギリス記録を狙うことだ。でも、2014年以降多くのことを学んできたし、多くのことをやってきた。イギリス記録更新はワンステップに過ぎない。レース展開を見て、その中で自分が何ができるか、どんな結果が出るか、見てみるよ」

今大会に個人的なペースメーカーがいるかどうか尋ねてみた。明言は控えたが、積極的なレース展開をする予定だと言った。

「大きなレースだ。どうやって走るかはたった1つ。強い選手に交じって走り、そこで何ができるか様子を見る」

ロンドンでは簡単なことではない。過去2年、先頭集団は前半を“61:24”と“61:41”で通過している。先頭集団が世界記録ペースでいくとなると、ファラーはそれについていくだけの積極的走りができるのか?

「彼らが速いペースでいくなら、自分も行くしかないだろう?」

ファラーはそう答えた。

 

レッツラン記事

http://www.letsrun.com/news/2018/04/lrc-london-day-1-mo-farah-wants-british-record-potentially-lot-returns-marathon/

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