興奮すること間違い無し:日曜日のベルリンマラソンでキプチョゲ vs ベケレ vs キプサングが世界記録をかけて対戦

BMWベルリン・マラソン以外に、秋の始まりを告げるのに最適なイベントは無いだろう。日曜日のこのレースは、“史上最高のマラソンランナー”エリウド・キプチョゲ“トラックの皇帝”ケネニサ・ベケレ、“元マラソン世界記録保持者”ウィルソン・キプサングの直接対決となり、興奮すること間違い無しの白熱したレースとなるだろう。

キプチョゲ vs ベケレ vs キプサング vs 世界記録。さらに、元世界記録保持者のパトリック・マカウと、2007年大阪世界選手権王者のルーク・キベットもエントリーした。

これより興奮するレースが他にあるだろうか。今週の後半にレースの詳しい展望を掲載するが、まずは読者の興味を軽く刺激してから、予想を立て始めてほしい。これを読めば、きっとあなたも興奮することだろう。

ベルリン、そこは世界記録が出る場所

過去15年の間、男子マラソンの世界記録が破られるのは、いつもベルリンだった (2003年ポール・テルガトの2:04:55、2007年ハイレ・ゲブレセラシエの2:04:26、2008年ゲブレセラシエの2:03:59、2011年パトリック・マカウの2:03:38、2013年ウィルソン・キプサングの2:03:23、そして2014年現在の世界記録であるデニス・キメットの2:02:57)。日曜日のゴールタイマーが止まる時、それが世界記録となるのは間違いないであろう。

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昨年のベルリンマラソンは、全盛期を過ぎたと言われていたベケレと、こちらも全盛期を過ぎたと言われていたキプサングの戦いとなり、今までのマラソン史に残る壮絶なレースとなった。最後の最後でベケレキプサングを後方から抜き去り、2:03:03の世界歴代2位の記録で優勝した。キプサングは2:03:13で2位。中間地点を1:01:11で通過という、今までの全てのマラソンのレースで最も速い通過タイムを刻んだ超ハイペースのレースでのゴールタイムであった。

今回は、こちらも元世界記録保持者のパトリック・マカウも加わり、昨年のようにベケレキプサングの勝負というだけでも非常に面白いレースなのに、そこに世界最高のマラソンランナーのキプチョゲも参戦する、スポーツの感動的な瞬間と言っても過言ではない。

キプチョゲは、“世界最高のマラソンランナー”の文字通り、マラソン界で誰も成し遂げてこなかった事を成し遂げた選手である。42.195kmを、現在の世界記録である2:02:57から2分32秒速い、2:00:25のタイムで走った (Breaking2=非公認レース)だけではなく、彼は8回 (世界のそうそうたるレースで)のマラソンのうち7回も優勝している。

それには、リオオリンピックの優勝も含まれており、8回のうち6回も2:05:00切りで走っている。彼の公認レースでの自己記録は2016年のロンドンマラソンで出した2:03:05である。ロンドンマラソンは、歴史的に見てもベルリンマラソンよりも少しだけ遅いペースで進む大会である。

一体、キプチョゲはどれだけ速く走れるだろうか?今回のレースで優勝するだろうか?この2つを今週の後半のレース展望で述べたいと思う。今はひとまず、3人の偉大な選手が今までで1番盛大なステージで対戦する、という事実を味わおう。

ベケレキプチョゲは、驚くなかれ、14年前の2013年パリ世界選手権5000m  (動画)で初めて対戦している。当時18歳のキプチョゲが、その翌年に5000mの世界記録を出すベケレだけではなく、1500mの世界記録保持者のエル・ゲルージをも最後に追い抜いて優勝した。

翌年の2004年、ベケレキプチョゲにリベンジを果たし、それ以降ベケレは、国際大会のトラックレースではキプチョゲには負けていない。しかし、マラソン転向後は、キプチョゲは※1 事実上負け無しで、2回とも難なくベケレに※2 勝っている。

(※1 唯一キプチョゲに勝ったのが2013年のベルリンマラソンを世界記録で優勝したキプサング)

(※2 キプチョゲは2014年のシカゴマラソンでは1分40秒差で勝利、2016年のロンドンマラソンでは3分31秒差でベケレに勝利)

去年のベルリンマラソンでのベケレの走りは、レッツランメンバーでの討論の中でも、彼をGOAT (Greatest of All-Time)=※史上最高の選手としての地位を確固たるものとした。もしベケレが今回キプチョゲに勝てば、彼はもっと上のレベルのGOATとなるだろう。

(※ここでは、GOAT=史上最高の長距離選手という意味になる。史上最高のマラソン選手と言いたければ、マラソン界のGOATと表記する。GOAT=史上最高の◯◯◯)

そのプレッシャーはキプチョゲにもある。彼はベケレに勝って、世界記録を破ることを期待されているし、彼もその事は知っているだろう。

「3人の中で、今回のベルリンマラソンで走るにあたって、私だけプレッシャーを感じているだろう。2人が仮に40%のプレッシャーがあるとすれば、私には95%のプレッシャーがある。なぜなら、※モンツァで走ったタイム (2:00:25)があるし、リオオリンピックで金メダルも獲っている。そのようなことから、私には多くのプレッシャーがある」

キプチョゲは、キャピタルFMのインタビューに対して、このように話した。

(※キプチョゲは名実ともに最強の称号を手にし、多くの人からの期待を背負っている)

2017年の春、レッツランのジョナサン・ガルトが、ケニアのエルドレッドのモイ大学の土トラックで撮影したキプチョゲのトレーニングの様子を収めた動画。先頭を走るのがキプチョゲ

【練習内容】

(2000m+1000m)×5セット ※2000mから1000mへ、セット間ともにリカバリー2分

①:5:52 – 2:51 ②:5:46 – 2:49 ③:5:45 – 2:51 ④:5:46 – 2:51 ⑤:5:45 – 2:43

※標高2100m程度の土トラック

 

レッツラン記事

http://www.letsrun.com/news/2017/09/lets-get-excited-eliud-kipchoge-vs-kenenisa-bekele-vs-wilson-kipsang-vs-world-record-sunday-berlin/

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レッツラン掲示板:ベルリンマラソンのスレッド

http://www.letsrun.com/forum/flat_read.php?thread=8433746

 

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興奮すること間違い無し:日曜日のベルリンマラソンでキプチョゲ vs ベケレ vs キプサングが世界記録をかけて対戦」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: ケネニサ・ベケレ、エリウド・キプチョゲ、ウィルソン・キプサングへのベルリンマラソン3日前のインタビュー – LetsRun.com Japan

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