アスレティシマ・ローザンヌ (ローザンヌDL) 結果 – 男子5000mはマクター・エドリスが12:55.23でDL連勝、女子1マイルはゲンゼベ・ディババが圧勝するも世界記録を逃す

スイスのローザンヌのポンタイゼ・オリンピックスタジアムでアスレティシマ・ローザンヌ (ダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会)が開催された。男子400mで南アフリカのウェイデ・ファン・ニーケルクが43.62で優勝し、ダイヤモンドリーグ記録を更新した。

男子5000mではエチオピアのマクター・エドリスが日曜日にパリDLでの優勝から数日後にもかかわらず、12:55.23で優勝し、連勝を果たした。男子1500mではエチオピアのアマン・ウォートが3:32.20で優勝し、リオオリンピック金メダリストのアメリカのマシュー・セントロウィッツは3:34.83で7位だった。

女子1マイルではエチオピアのゲンゼベ・ディババが4:16.05で圧勝し、女子800mではブルンジのフランシン・ニオンサバが1:56.82で優勝し、アメリカのチャリーン・リプシーが1:57.88の自己記録で2位に入った。

女子800m

リオオリンピック金メダリストのキャスター・セメンヤや、マーガレット・ワンブイがいないかったため、リオオリンピック銀メダリストのフランシン・ニオンサバには1周目56.5のペーサーが用意された。そして、ペーサーはほぼペース通り(56.56)走り、ニオンサバは最初の200mを26秒で400mは56.8で通過した。

ニオンサバはこのペースに対応できたが、他の選手は未知の領域だった。 シファン・ハッサンローラ・ミューアは1500mの選手なので、最初の200mは慎重に (最初から26秒で入るつもりが無かったのだろう)走った。

アメリカ人のチャリーン・リプシーはニオンサバとは逆のアプローチを取り、序盤は中団からレースを進め、400m地点で2番手に順位を上げた。500mでペーサーが抜けて、バックストレートではリードするニヨンサバをリプシーが追う展開に。そのまま最終コーナーを迎え、ニヨンサバはラスト50mで更に後続を引き離す強い走りで、この2年間で5回目の1:57切りとなる1:56.82で優勝。

リプシーは1:57.68の2位で、自己記録を0.63更新し、この記録はアメリカ歴代6位の記録となった。1500mが専門種目である二人 – ハッサンは1:58.13で4位、ミューアは自身800m初の2:00切りとなる1:58.69で5位に入った。

800 Metres - Women Race Race 2
                                                             Pts
    1 Niyonsaba , Francine             BDI    1:56.82          8
    2 Lipsey , Charlene                USA    1:57.38          7
    3 Sum , Eunice Jepkoech            KEN    1:57.78          6
    4 Hassan , Sifan                   NED    1:58.13          5
    5 Muir , Laura                     GBR    1:58.69          4
    6 Lindh , Lovisa                   SWE    1:58.77          3
    7 Sharp , Lynsey                   GBR    1:58.80          2
    8 Pryshchepa , Nataliia            UKR    1:58.82          1
    9 Alemu , Habitam                  ETH    1:59.66           
   10 Büchel , Selina                  SUI    1:59.77           
      Usovich , Ilona                  BLR        DNF
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なんてレースだ!

今夜のローザンヌでの女子800mは4人の選手が自己ベストで走り、8人の選手が1:59切りを達成し、10人の選手が2:00切りを達成する非常にレベルの高いレースとなった。過去18年間の女子800mのレースで、8人選手が1:59切りを達成したのは昨年のチューリッヒDLの女子800mとこのローザンヌでのレースの2つしかない。

※2016年チューリッヒDL 800 Metres - Women                                            
                                                            Pts
    1 Semenya , Caster                 RSA    1:56.44         20        
    2 Niyonsaba , Francine             BDI    1:56.76         12        
    3 Wambui , Margaret Nyairera       KEN    1:57.04          8        
    4 Józwik , Joanna                  POL    1:58.21          6        
    5 Grace , Kate                     USA    1:58.28          4        
    6 Arzamasova , Marina              BLR    1:58.36          2        
    7 Pryshchepa , Nataliia            UKR    1:58.60                   
    8 Bishop , Melissa                 CAN    1:58.84                   
    9 Sum , Eunice Jepkoech            KEN    1:59.31
   10 Büchel , Selina                  SUI    1:59.48
   11 Sharp , Lynsey                   GBR    2:00.55
      Usovich , Ilona                  BLR        DNF

アジ・ウィルソンよりも速いチャリーン・リプシーの強力な自己ベスト

今年のチャリーン・リプシーをしっかり見てきたのなら、過去の彼女より速く走れることは明らかである。彼女が全米屋外選手権で1:58.01で走った後でさえ、我々はそのネガティブスプリットのレース(59.87-58.15=1:58.01)よりもさらにタイムを改善出来ると思った。今夜、彼女は、前半突っ込んで入るという800mの伝統的なスプリット(57.0-60.3=1:57.38)で走り、自己ベストを更新した。

全米屋外選手権の前に、リプシーのコーチであるデレク・トンプソンと話をしたところ、彼はリプシーがダイヤモンドリーグの速いペースのレースで1:57台で走れると信じていた。それはまさに彼女が今日達成したことである。トンプソンは同じインタビューで、記録の話になった時、リプシーの練習パートナーであるアジ・ウィルソンが7月21日のモナコDLでアメリカ記録(1:56.40)を狙うとも話した。

女子800mアメリカ歴代8傑 (屋外)

1. Jearl Miles-Clark 1:56.40
2. Mary Slaney 1:56.90
3. Kim Gallagher 1:56.91
4. Meredith Rainey-Valmon 1:57.04
5. Alysia Montano 1:57.34
6. Charlene Lipsey 1:57.38
7. Ajee Wilson 1:57.67
8. Molly Ludlow 1:57.68

故障からの復帰レースで良い兆しを見せたローラ・ミューア

シファン・ハッサンは1:58.13の自己ベストの4位であったが、今季好調の彼女からすればそれば驚くべき結果ではない。しかし、故障明けのミューアが左足の疲労骨折によって先月、2週間ほど走っていなかったことを考えると、1:58.69の自己ベストの価値はとても大きく、これは驚きに値する。 彼女にとっては5月27日のプレフォンティンクラシック以来のレースだった。

デイリー・メールは“ミューアは1カ月もの間、疲労骨折で苦しんでいる可能性が高い”と報じたが、6月1日の精密検査までは彼女の負傷の程度は明らかにされていなかった。しかし、今回のレースで彼女は故障の影響を感じさせなかった。彼女は日曜日のロンドンDLの1マイルでゾラ・バッズの持つ4:17.57の女子1マイルのイギリス記録を狙う予定である。

ローラ・ミューアは800m2:00切り、1500m4:00切り、3000m8:30切り (室内)、5000m15:00切り (室内)を達成した初めてのイギリス人選手

男子1500m

アマン・ウォートにとって素晴らしい勝利。 彼はロンドン世界選手権でメダル争いの脅威となるか?

ケニア人選手は男子1500mにおいて2017年のダイヤモンドリーグのサーキットを常に支配し、アスベル・キプロプの不調のおかげで、ロンドン世界選手権で4人のエントリーを得た (ワイルドカードをキプロプに使用した)。

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しかし、2014年の世界室内選手権で2位となったアマン・ウォートは、昨年の大半を故障で棒に降ったが、最近の3レースでは3:33、3:31、そして今日は3:32 で優勝。 最も印象的なことに、彼は今日のレースのラスト300mのホームストレートで自分自身に挑戦するシーンで、その強さとタフさ示した。 ロンドン世界選手権でのメダル獲得は簡単ではない。しかし、彼は33歳であるがメダル獲得の可能性がある (リオオリンピックでのニック・ウィルスのように)。

    1 Wote , Aman                      ETH    3:32.20          8
    2 Simotwo , Charles Cheboi         KEN    3:32.59          7
    3 Kiplagat , Silas                 KEN    3:32.96          6
    4 Kibet , Vincent                  KEN    3:33.34          5
    5 Ingebrigtsen , Filip             NOR    3:34.38          4
    6 Souleiman , Ayanleh              DJI    3:34.70          3
    7 Centrowitz , Matthew             USA    3:34.83          2
    8 Birgen , Bethwell Kiprotich      KEN    3:35.22          1
    9 Biwott , Robert Kiptoo           KEN    3:36.31           
   10 Mikhou , Sadik                   BRN    3:36.55           
   11 Bayer , Andrew                   USA    3:36.85           
   12 Tolosa , Taresa                  ETH    3:38.60           
      Kiptoo , Elijah Kipchirchir      KEN        DNF           
      Rotich , Andrew Kiptoo           KEN        DNF

マシュー・セントロウィッツの心配をすることはない

セントロウィッツは明らかにローザンヌへの旅行を楽しんでいないだろうが、LetsRun.comのプレビューで指摘したように、セントロウィッツは毎年、シーズン初のヨーロッパでのレースでほとんどうまくいかない。彼は今日、7位でゴールしたが、3:34.83のタイムはそんなに悪くない。他のアメリカ人選手が2017年に屋外の1500mで走った最速のタイム (7月6日現在)よりも1.68秒速い。レース前、私たちは、セントロが3:34で走ると予測し、7位ではなく3位になると思った。

あなたがセントロウィッツのファンであれば、今日の彼の結果を心配すべきではないということである。セントロウィッツは前年度、DLサーキットよりもチャンピオンシップの方がはるかに優れていることを示した (全米屋外選手権を大会記録で優勝&リオオリンピック優勝)。彼は今年の春に内転筋の故障と心膜炎を患ったがそこから100%に戻っている。ロンドンまであと1ヶ月あるが、彼は大丈夫だろう。

ケニア人の別の才能が現れる

セントロウィッツは今年、屋外で3:36.00というロンドン世界選手権の標準記録を突破した(7月6日現在)、唯一のアメリカ人選手である(他の選手は室内レースでその記録を破ったのだが)。セントロウィッツが2015年7月のモナコDLで3:30の自己記録で走った以来、アメリカ人選手は3:33よりも速く走ることが出来ていない。

そのようなアメリカ人選手と比較すると、10人のケニア人選手が2017年の屋外レースでに3:36を切り、8人が3:33を切った。22歳のシモトゥーはこのレースで3:32.59で走り、先週のナンシーでのレースで記録した3:35.67から大きく記録を伸ばし、ケニア人選手で一番最近に3:33を切った選手となった。

ケニアはロンドン世界選手権の男子1500mにおいて、世界中で一番多くのエントリー数である4人をロンドンに送り込むが、男子1500mの今シーズンのランキング上位9人中の7人を抱えているため、彼らに取ってはまだまだ不公平なのかもしれない。

女子1マイル

ゲンゼベ・ディババは世界記録に少しほど肉薄した

女子1マイルはゲンゼベ・ディババによる世界記録への挑戦であった。 女子1マイルの世界記録はスベトラーナ・マステルコワ4:12.56であるが、ディババは1500mを3:50.07の世界記録で走っているので、彼女がベストな状態であれば、1マイルは彼女の得意分野に間違いない(1マイルの世界記録の1500m通過は 約3:53.8)。

レースはウガンダのハリマ・ナカイが400mを61.40で通過し、 ジェニー・メドウズが800mを2:06.10 (64.70)で通過した。ディババがここから世界記録を出すには、ペースを上げること=ネガティブラップが必要だった。

ディババは単独走となり、1200mを3:10.54 (64.44)で通過した。彼女は世界記録を狙う為にラスト409mでのラストスパートが必要 (ラスト1周を62.01より速く走る必要があった)であった。 4:16.05のゴールタイムを狙っていた可能性は低い。それでも、 2位に入ったケニアのネリー・ジェプコスゲイを9秒引き離し圧勝となった。

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ディババの今日の1500mの通過は3:57.08だった。女子1500mの今シーズン世界最高記録はシファン・ハッサンの3:56.14である。

One Mile - Women 
                                                                
    1 Dibaba , Genzebe                 ETH    4:16.05           
    2 Jepkosgei , Nelly                KEN    4:25.15           
    3 Bobocea , Claudia                ROU    4:25.89           
    4 Akkaoui , Malika                 MAR    4:26.42           
    5 Magnani , Margherita             ITA    4:27.51           
    6 Chepkemoi , Caroline             KEN    4:27.79           
    7 Embaye , Axumawit                ETH    4:28.14           
    8 Chebet , Esther                  UGA    4:28.16           
    9 Hall , Linden                    AUS    4:28.21           
   10 Blundell , Jenny                 AUS    4:28.82           
   11 Fernández , Blanca               ESP    4:30.06           
   12 Dibaba , Anna                    ETH    4:41.05           
      Meadows , Jennifer               GBR        DNF           
      Nakayi , Halima                  UGA        DNF           
      Krause , Gesa Felicitas          GER        DNS           
      Worku , Fantu                    ETH        DNS

男子5000m

マクター・エドリスと17歳のセレモン・バレガが12:55!!

パリDL男子3000mで快勝したエチオピアのマクター・エドリスは、今日もラスト1周を55.14でまとめて、エチオピアの17歳のセレモン・バレガ (2016年世界ジュニア男子5000m優勝)を抑えて優勝。 2015年9月のブリュッセルDLのエチオピアのヨミフ・ケジェルチャ (12:53.93)とハゴス・ゲブリウェット(12:54)の好タイムに続く、今季最高の12:55.23を記録した。

エドリスの優勝とそのゴールタイムは素晴らしかったが、このレースは、世界の中長距離界のトップシーンにバレガが頭角を示し始めたレースとしてこの先も語り継がれるであろう。

気温26℃の少し暑いなかで行われた今夜 (7月6日)のレースに先立って、7月2日のアフリカジュニア選手権男子5000mでバレガは頂点に立っていた(つまり、バレガにとっては中3日での連戦)。

今年の6月1日に13:15の自己記録を記録したバレガは、昨年の世界ジュニア選手権男子5000mで優勝し、3月の世界クロカン男子ジュニア8kmでは5位、その後5月のナイキ・Breaking2のペーサーとしてモンツァのサーキットを駆け抜けた。そんな弱冠17歳のバレガはスイスに12:55.58の自己記録を残した。

昨年のリオオリンピックの男子5000mで8位 (男子10000mでは6位)だったウガンダの20歳のジョシュア・チェプテゲイは今年3月、ホームであるウガンダでの世界クロカンの男子10kmシニアの部で途中まで独走(優勝したケニアのジョフリー・カムウォロルを途中で引き離した)するも、優勝を目前にして脱水症状で立ち止まり、その後30位に終わった。しかしチェプテゲイも今回、初の13:00切りとなる12:59.83で3位に入った。

ラスト800mまで先頭集団で粘っていたエチオピアのエネウ・アラミレウは13:06.81の4位で13:25のシーズンベストを大きく更新した(ただし、13:25のレースの4日前にはヘンゲロで10000mを27:19の3位で走っている=ハードスケジュール)。

アメリカのベン・トゥルーは、13:28.29で6位に入った。ケニア選手権男子5000mの覇者である、サイラス・ルトも13:48.67と、トゥルーと同じく振るわなかった。

 

バレガはレース後、ロンドン世界選手権で金メダルを獲得したいと言った。

「今日はこの2位に満足している。テンポ良く走れたが、最後エドリスを追い抜くためのスパートが少し足りなかった。最後のスプリント勝負で追い込んだのでキツかった。私はロンドン世界選手権でメダルを狙い、願わくばそれが金メダルであればいい」

とバレガは話した。

エドリスは、今夜のコンディションに驚かなかった。

「今夜のレースはキツいコンディションだった。風が強くてトラックレースには厳しいものだ – スプリント勝負に賭けるランナーにとっては良いけど、(前半押していって後半粘っていくような)耐久的なタイプのプランナーにはあまり適していない。とにかく勝利に満足している」

ペーサーのコリンズ・チェボイが1000mを2:35.53、2000mを5:11.26(2:35.73)で通過し、早い段階で安定したラップを刻んだ。ウガンダのジョシュア・チェプテゲイが4000mを10:26.87(2:34.96)で通過。13:00切り狙う為には3000m地点 – 7:51.91(2:40.65 )でペースが少し落ちていた。

ラップ

1000m – 2:35.53

2000m – 5:11.26(2:35.73)

3000m – 7:51.91(2:40.65)

4000m – 10:26.87(2:34.96)

5000m – 12:55.23(2:28.36)

最初の200mとそれから1周ごとのラップ

29.54 (少し速く入る)

63.01, 62.98, 63.19, 62.41 (200〜1800m:63秒前後の安定したラップ)

62.18, 64.49, 64.14, 61.29 (1800〜3400m:中だるみからのペースアップ)

62.47, 62.41, 62.04, 55.14 (3400〜5000m:62秒台3周+ラスト1周55秒台)

5000 Metres - Men 
                                                             Pts
    1 Edris , Muktar                   ETH   12:55.23          8
    2 Barega , Selemon                 ETH   12:55.58          7
    3 Cheptegei , Joshua Kiprui        UGA   12:59.83          6
    4 Alamirew , Yenew                 ETH   13:06.81          5
    5 Legese , Birhanu                 ETH   13:26.40          4
    6 True , Ben                       USA   13:28.29          3
    7 Wolde , Dawit                    ETH   13:34.44          2
    8 Berihu , Solomon                 ETH   13:37.63          1
    9 Kiptoo , Fredrick Kipkosgei      KEN   13:41.09           
   10 Kipchirchir , Sylvester          KEN   13:46.22           
   11 Rutto , Cyrus                    KEN   13:48.67           
      Cheboi , Collins                 KEN        DNF           
      Crippa , Yemaneberhan            ITA        DNF           
      Kangogo , Cornelius Kipruto      KEN        DNF           
      Kissa , Stephen                  UGA        DNF           
      Wanders , Julien                 SUI        DNF           
      Gebremeskel , Dejen              ETH        DNS

仮説その1:モー・ファラーがロンドン世界選手権の男子5000mで負ける場合、彼はポール・チェリモかエチオピア人選手に負けるだろう

ケニアのロナルド・ケモイは5000mではなく1500mでロンドン世界選手権を選んだことと、ケニア選手権の男子5000m優勝者のルトが今回11位に終わってしまったことで、ロンドン世界選手権でのケニア勢の5000mの金メダルの可能性は低い。昨年のリオオリンピックの男子5000m決勝でケニア人選手が誰も決勝に残ることが出来なかったことを忘れてはいけない。

仮説その2:モー・ファラーがロンドン世界選手権の5000mか10000mで負ける場合、彼はジョシュア・チェプテゲイの戦略に負けるだろう

チェプテゲイは、彼が常に先頭を走ることを恐れていないのを世界クロカンに示し、今夜またそれを示した (世界クロカンでも今夜のレースでも中盤から積極的に先頭集団を引っ張った)。

今夜、彼が13:00切りを達成出来た唯一の理由は、そのためのペース (1000m2:35前後)を彼自身が先頭で引っ張って維持していたからである。

スローペースでラスト勝負のありきたりなレースに疲れた観客はチェプテゲイに感謝すべきだ。ケニア人やエチオピア人が世界選手権で速いペースでレースを進めたいのであれば、チェプテゲイがそれの手助けをする“カギ”となるかもしれない。

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選手や観客を含めて、多くの人々は、ペースの速いレースこそがファラーを倒すための唯一の方法だと思うのであろうし、チェプテゲイがレースの中盤で先頭集団を速いペースで引っ張るかどうかにかかっている。

(※例えば、2016年の世界ハーフマラソンでファラーが負けたレース=ケニアチーム, カムウォロルとカロキが互いに引っ張って中盤かなりペースアップしてファラーを引き離した=14:10 -27:59 (13:49) – 41:41 (13:41) – 56:05 (14:24) -59:10=5〜15kmの10km27:31)

私たちは、彼が13:00切りを達成しているのを見て喜んだ。世界クロカンではこの動画のように独走からの脱水症状という苦痛を味わったが、そこからの彼の今回の復調は、とても感動的であった。

男子400m

ウェイデ・ファン・ニーケルクが世界の短距離界のトップに君臨

観客はウェイデ・ファン・ニーケルクがすでに200m(19.84)と300m(30.81=世界記録)で世界の短距離界をリードしており、400mの世界記録保持者は400mの今季最高記録を彼のシナリオに加えた。フレッド・カーリー(43.70)が今季世界最高をマークしていたが、ニーケルク自らその記録を破り、さらに男子400mのダイヤモンドリーグ記録をも破った。

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彼らが最後の直線に入った時、驚くべきことにニーケルクは先頭に立っていなかった。2015年に43.72、2014年に44.01で走った、ボツワナのアイザック・マクワラがリードしていた。しかし、ニーケルクはマクワラを抜き去った後、ラスト20mか、それ以前から流して自分のゴールタムに目をやった(ゴール直前に左を向いていた)。

マクワラと同じくボツワナの20歳のバボロキ・テーベは、昨年400mに転向して初年度を44.22で走ったが、今夜の44.02の自己記録での2位は、3位に入ったマクワラの44.08とともに上位5人が今季自己最高記録か自己記録を出した素晴らしいこのレースの中で生まれた。

男子400mにおいて20歳のテーベの未来はとても明るいが、それをいとも簡単にニーケルクが下した。ロンドン世界選手権の男子400m決勝は素晴らしいものになるはずだが、ニーケルク最大の注目選手である。過去9年間で、ニーケルクの今夜の43.62よりも速いタイム走った選手はニーケルク自身しかいない。

400 Metres - Men Race Race 2
                                                             Pts
    1 van Niekerk , Wayde              RSA      43.62          8
    2 Thebe , Baboloki                 BOT      44.02          7
    3 Makwala , Isaac                  BOT      44.08          6
    4 Norwood , Vernon                 USA      44.47          5
    5 Cherry , Michael                 USA      44.66          4
    6 McQuay , Tony                    USA      45.28          3
    7 Bonevacia , Liemarvin            NED      45.61          2
      Cedenio , Machel                 TTO        DNF

 

レッツラン記事

http://www.letsrun.com/news/2017/07/2017-athletissima-lausanne-recap-meet-wayde-van-niekerk-magnificent-field-events-charlene-lipsey-157-38-muktar-edris-1255/

 

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