カリフォルニア州のサクラメントで開催している全米屋外選手権の女子10000mで、この種目のアメリカ記録保持者のモーリー・ハドル (サッカニー)が31:19.86で3連覇を達成。ラスト1周は65秒。
2015年北京世界選手権女子10000m銅メダリストのエミリー・インフェルド (バウワーマン・トラック・クラブ)が31:22.67で2位に入り、ハドルの練習パートナーでもある、エミリー・シッソンが31:25.64で3位に入って、初のアメリカ代表入りを果たした。
【レース結果】(全ラップはこちらから, Women’s 10,000mを選択)
Pl. | Athlete / Team | Cnt. | Birth | Result | Score | |
---|---|---|---|---|---|---|
1. | Molly HUDDLE | USA | 84 | 31:19.86 | 1175 | SB |
2. | Emily INFELD | USA | 90 | 31:22.67 | 1172 | PB |
3. | Emily SISSON | USA | 91 | 31:25.64 | 1170 | PB |
4. | Shalane FLANAGAN | USA | 81 | 31:31.12 | 1165 | SB |
5. | Natosha ROGERS | USA | 91 | 31:54.62 | 1144 | PB |
6. | Erin FINN | USA | 94 | 32:00.46 | 1139 | SB |
7. | Liz COSTELLO | USA | 88 | 32:28.05 | 1114 | SB |
8. | Stephanie BRUCE | USA | 84 | 32:45.43 | 1099 | |
9. | Elaina BALOURIS | USA | 91 | 32:48.76 | 1096 | |
10. | Alia GRAY | USA | 88 | 33:16.54 | 1072 | SB |
11. | Allie KIEFFER | USA | 87 | 33:24.78 | 1065 | |
12. | Chelsea BLAASE | USA | 33:41.04 | 1052 | ||
13. | Lauren LAROCCO | USA | 33:41.08 | 1052 | ||
14. | Meghan ARMSTRONG-PEYTON | USA | 86 | 33:46.69 | 1047 | SB |
15. | Caitlin GREGG COODMAN | USA | 87 | 33:55.86 | 1039 | |
16. | Bridget LYONS | USA | 88 | 33:57.72 | 1037 | SB |
17. | Bethany SACHTLEBEN | USA | 34:05.41 | 1031 | ||
18. | Joanna THOMPSON | USA | 92 | 35:03.43 | 983 | SB |
– | Kim CONLEY | USA | 86 | DNF | ||
– | Amy SCHNITTGER | USA | DNF |
レースはスタート時に30℃ほどのコンディションにあったが、ベテランのシャレーン・フラナガンが1周目から積極的に先頭を引っ張った。レースの大半はフラナガンがそこそこのペースで引っ張り、その後、ハドル、フラナガン、インフェルド、シッソンの入れ替わりがあり、最終的にはハドルのキックに屈した。
しかし、フラナガンのベテランらしい堂々としたレースぶりは冴えていた。丸亀ハーフとボストンマラソンを欠場し今年は精彩を欠いていただけに、31:31.12の4位は誇るべき記録であった。
ハドルの練習パートナーであるシッソンは、この後、ロンドン世界選手権までにヨーロッパでいくつかのトラックレースに出場して世界に向けて調整する。その前にハドルは全米屋外選手権女子5000mを走ることとなる。
エミリー・インフェルドは2015年北京世界選手権女子10000m銅メダリストである。今春、股関節の故障に悩まされたが、バウワーマン・トラック・クラブのヘッドコーチである、ジェリー・シューマッカー氏の手腕によって、再びアメリカ代表の座に戻ってきた。
シッソンは、プロ選手としてのキャリアを確立しようとしている。プロビデンス大学から彼女を指導してきたレイ・トレイシーコーチと、練習パートナーであるハドルとの良い練習を継続してきた。今やシッソンはハドルとの差を埋めつつある。
フラナガンのようなアメリカ長距離界の伝説の選手が、ついに変化を遂げてしまった。フラナガンは2004年から2016年にかけて、アメリカ代表選手としてオリンピックや世界選手権に出場し続けてきた。これは本当に素晴らしいことであるのだが、それは今夜で終わってしまった。
レッツラン記事
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