[過去記事ピックアップ] ゼーン・ロバートソンインタビュー(2015)

ニュージーランドのゼーン・ロバートソンは、2015年の日本の丸亀ハーフマラソンで59分47秒で2位に入った( 優勝したポール・クイラは同タイム)。 ロバートソンは、トラックで1500m 3:34.19と5000mで13:13.83を記録していたが、ハーフマラソンはもちろんのことトラックの10000mでさえも走ったことがなかった。しかし、この丸亀ハーフマラソンの記録により、今ではハーフマラソンにおいて3番目に速い非アフリカ系の選手となったのである。

ロバートソンは2014年、コモンウェルス・ゲームズの5,000mで銅メダルを獲得したが、 それは2007年にヒューストンでのライアンホールの(ハーフマラソン)59:43に匹敵するビックサプライズであった  8年前、17歳であったゼーンと彼の双子の兄弟ジェイクは、プロ選手としての夢を追い求めるために、ケニアに移り住んだ。 (今のところ)ケニアへの移住はどうやら功を奏しているようだ

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私は木曜日の朝、ケニアのイテンのトレーニングキャンプにいるロバートソンと電話で話した。

 

 – 私はあなたの戦績を見ていて、10kmのロードレースはいくつかありましたが、トラックでの10,000mはありませんでしたね。 なぜハーフマラソンを走ろうと思ったのですか?

ゼーン・ロバートソン:基本的には、シーズンが終わって2013年9月以来、僕はエチオピアのトレーニンググループに参加し、そのグループで切磋琢磨した。 この2年の間に、ドバイマラソンの優勝選手( 2014年のツェガエ・メコネン、2015年のハイレ・レミ・ベルハヌ )も来たし、 ハーフを59:06で走ったことのある、世界ハーフマラソン選手権銅メダリストのグエ・アドラも来た。そこには、真の挑戦者としての選手がいた。僕は、彼らと一緒にやってきたこと、自分の結果やトレーニング状況を見て、ハーフマラソンで60分を切れると考えた。

 

 – レミがドバイであんなにもいい走りができると思ってましたか 私はドバイの前に彼のことを聞いたことがなかったので。

僕は丸亀ハーフを走ると決心する前、トラックレースの準備を少しするつもりで12月の頭にケニアに来た。僕はケニア人達に一緒にトレーニングしている男がいることを伝えていたんだ。彼はまだ無名だが、ドバイでは勝つだろうと。それが、レミのことなんだ。ケネニサ・ベケレのようなビックネームと比べてさえ、僕は彼がやってきたトレーニングを信じていたよ。彼は走る準備が十分にできていた。

 – ハーフマラソンに向けてピークを合わせてきましたか?

大晦日の10kmレースを通してトレーニングしたが、このレースはもう少し良く走れたかなと、あまり満足のいく結果ではなかった。(イタリアのBloclassicでエドリスとイマネ・メルガに次ぐ3位だった)。僕はレース前の数日間、リラックスしていた。主な目標は世界選手権だから、ここに全てのピークを持ってくるわけではない。この2ヶ月間は全てが負荷の高いトレーニングだった。


 – あなたは「ハーフ60分切りが狙える仕上がりだと思う」と言いましたが、それがゴールだったのですか?

僕は今まで ハーフマラソンを走った事が無いから、バカバカしく聞こえると思う。でも、今までのトレーニングでハーフで60分切れるだろうと感じた。

正直言って、とても緊張していた。特にレースの前はね。レースの時、今までの練習の事は一旦置いて、“これはレースだ”と自分に言い聞かせた。

しかし、厳しいトレーニングの後に自分の目標を達成するのは、とても素晴らしいものだった。


 – このレースへの準備のためにトレーニングを変更しましたか?

うん。この2年間はあるトレーニンググループに参加した。彼らは僕のマネージャーのジャンニ・デマドンナ (メアリー・ケイタニーのマネージャでもある)に属している。

このプログラムは基本的にレナート・カノーバガブリエル・ニコラからプログラムを受け取った二人のエチオピア人のコーチによって管理されている。

 

 – どのくらい走行距離を上げましたか?

とても傾斜のきつい、急こう配の森に住んでいるので、標高が200m~300mかそれ以上上がっても、非常に速く登る事ができる。でも、練習を落としたい日に沢山走るのはキツい。

平均走行距離は週に160km、最高で週に180kmだった。

標高も高く、厳しい環境下のため、自分で決めたことをやり抜くには全身全霊で取り組まなければならないよ。

 

 – しかし、これはあなたが過去に5000mのためのトレーニングで走ったものより多い走行距離でしたか?

トラックレースでのスピードを求めている時、この地形で沢山の走行距離を走っていたら疲労回復する事はできない。それは自分のリズムを見つけ、自分の感覚で感じる事が重要なんだ。自分には何が必要で、それがいつ必要なのか。アフリカ人はその感覚に優れていると思う。

 

 – あなたは1マイルを3:53で走り、今やハーフマラソンを59:47で走れる。そのようなスピードも持っていて長距離にも秀でている選手は、もう一人のニュージーランド人選手—ロッド・ディクソン(3:53のマイラーで、マラソンを2:08:59で走った)を思い出させます。 あなたは彼がやったことをやり遂げて、いつかマラソンで成功できると思いますか?

そうだね。絶対に。僕はマラソンに魅力を感じているし、将来どんなことが起きるかワクワクしている。けど、自分はまだ若すぎる。 まだ、それほどスタミナがない。 自分がマラソンをやりたい時、僕はそれを正しい方法とタイミングでやりたい。 準備を100%整えたい。ハーフと同じように、マラソンは、時間の経過とともにどれだけの苦痛に耐えられるか、という競技だと思っている。アフリカで住んでいること(日々苦労を積み重ねていること)は、長距離種目においてかなりのアドバンテージになっていると思う。


 – (丸亀ハーフが終わって)あなたは今、どうしてますか?

ハーフマラソンの前に、私は最終調整で、最後の3週間はエチオピアにいた。 今はトラックレースの準備のためにケニアに戻ってきた。 おそらく5月15日のドーハは丸亀ハーフからの復帰レースになるだろう。


– あなたはいつもケニアのどこにいますか?
それは今年のメインのトレーニング場所ですか?
梅雨が始まるまではケニアのイテン、その後はヨーロッパに移動する。オストラバに行くまでは、私の兄の家の隣にある小さな賃貸の家にいる。

 

 – あなたはまだ兄弟(ジェイク・ロバーソンと)で一緒にトレーニングをしますか?
うん。 単独のロングランが好きなので、毎日一緒じゃないけどね。
時には単独で走るのが良い、自分の体を感じ、どんなペースで走りたいのか。


– 私自身は現役時代、距離走は常にトレーニングパートナーが欲しかったです。
このような長い時間の間、一人で集中するのは難しい。 あなたがロングランを1人でやることを好むのはとても興味深いですね。
僕は負荷の高い距離走の時は、間違いなくグループで距離走をしている。 そして本当に競争したいと思うとき、僕は20人ほどのグループで走る。しかしペースの遅い距離走では、僕は自分のペースでリラックスして走るし、 その時は森で走るんだ

 

 – もし8年前にケニアに移っていなかったら、今と同じレベルにあると思いますか? 
正直なところ、無い。間違いなく無い。 (ケニアやアフリカに移らずして)ハーフで59分台で走れたとは思わない。

アフリカ人が長距離走を支配したのには理由がある。

ライアン・ホール(59:43)とマリウソン・ドス・サントス (59:33)だけが(アフリカ人以外の)より速いと思うので、僕はちょうどいい実験台だ。

他にも方法はあるかもしれないが、これは僕にあった一番の方法だと信じているよ。 誰もが自分のやり方を見つけなければならない。

 

 – 他の場所ではなく、ケニアとエチオピアだからこそ得られたことはなんですか? 
苦難を生き延びるための精神的な強靭さ。 特に初めは苦しんでいた。

すべてが走ることに集中している。しかし、家事をしなくちゃいけない。水は自分で取りに行くし、 洗濯は洗濯機ではなく自分の手で行う。
ここではすべてがハードなんだ。

 

[このゼーン選手は春先に故障があり、2015年シーズンの計画は大きく変わってしまったためスケジュールの部分は割愛しています。]

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(原文)

Zane Robertson Discusses His 59:47 Shocker, His 10,000 Plans and Why He Knew Hayle Lemi Was Going to Win Dubai
http://www.letsrun.com/news/2015/02/zane-robertson-discusses-5947-shocker-10000-plans-knew-hayle-lemi-going-win-dubai/

 

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